【REBORN!】幻のアルコバレーノの波瀾万丈な日々。１【出会い編】

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『ほら、治療も済んだしあんたたちは帰りな。

とりあえず今日のことは忘れてケガを治すことに専念して。わかった？』



「ああ」



「…チッ」



『気をつけて帰れよ』





追い出すように2人を帰らせてやっと一息つく。



わざわざイタリアに行く手間が省けたけど…。

あの2人に接触するのは避けたいな。



なんて考えていた時、音もなく後ろから気配が現れた。





『誰だ！？』



「ボンゴレ直属、チェルベッロ機関の者です。今日はアナリタ様にお話があって勝手にお邪魔させていただきました」



『チェルベッロ機関ねぇ…。それと僕はアナリタじゃなくて葉月Aだから』



「失礼しました、A様。
要件を手短に話します。まずはこちらをお受取りください」



『…光のリング？』



「はい。正確には光のハーフボンゴレリングです」





だから半分に割ったような形になってるんだね。



でも、なんで完成していないんだ？

僕以外に光の守護者になれる奴なんて…。





「ある程度のことはご存知かと思います。ですが、相手側にA様と同じ光の守護者になり得るかもしれない方が現れました」



『…』



「そこでこのリングをかけてその方と戦っていただきます。ここまではよろしいでしょうか？」



『その相手の名前は？僕にも知る権利くらいあるだろ？』



「申し訳ありませんが、その方についてお教えすることができません。ひとつ言えるのはその人が最近ヴァリアーに入隊したということだけです」



『そうか…。でも、ヴァリアーに入隊したなんて情報は聞いてないな』



「…はい。彼については極秘にされていますから」





あんまり話したくなさそうなところから見て何かあるのは間違いないな。

リング争奪戦が始まる前に少し調べないといけないみたいだ。

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