【REBORN!】幻のアルコバレーノの波瀾万丈な日々。１【出会い編】

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その様子を見ていたフゥ太くんが声を上げる。





「思い出した！」



『？』



「"男装が似合う女性マフィアランキング"で1位の人！
それに、"優しいマフィアランキング"で62位の人だよね！？」



『いや、僕に聞かれても知らないし…。てか前者のランキングいらなくない？』



「僕Aさんに一度だけでもいいから会ってみたかったんだ！うわぁ、嬉しいな〜」



『嬉しいのは僕の方なんだけどな…』





両手をぎゅっと握り、キラキラした瞳で僕を見ている。



でも、フゥ太が僕に会いたかったってどういうこと？

ツナだけならまだしも相当な物好きってことかな。





「あ、これからはA姉って呼んでもいい？」



『いいよ。あの、フゥ太くん…』



「呼びすてでいいよ！そっちの方が慣れてるでしょ？」



『う、うん…』





慕われて悪い気は全くしないけど、誰か助けてほしい。

子供は好きでも扱いに慣れてないからすっごく困る。



そんな心からの願いを聞いたかのように背後から声がかけられる。





「フゥ太？…と、A！？」



『ツナ！助かった…』



「よお、Aも来てたのか！」



「ツナ兄！A姉と知り合いなら紹介してくれてもいいのに〜」



「家にいなかったんだからしょうがないだろ！？ごめんA、もしかしてチビたちが迷惑かけたんじゃ…」



『ツナの知り合いっぽい子が泣いてたら普通助けるでしょ？それで送ってきただけだから』



「ありがとう…」





申し訳なさそうにお礼を述べるツナに大丈夫だという意味を込めて肩を叩く。



そろそろ家に帰らないとまずいな…。

折角の休日なのに片付けできなくなる。





『僕はもう帰るよ。フゥ太、また今度ゆっくり話そう！』



「うん！バイバーイ」





手を振るとフゥ太はさらに大きく手を振り返す。

それを見届け、帰路を急ぐのだった。

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