【REBORN!】幻のアルコバレーノの波瀾万丈な日々。１【出会い編】

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「…まあまあかな」



『まあまあって…！一番反応に困るやつだから！』



「これ、どうやって焼いてる？」



『え…普通に弱火から中火で片面焼いて、もう片面は蒸し焼きにしてるけど…？』



「片面は今まで通り焼いて、もう片面は火を止めてアルミ箔を被せて蓋をしたらいい」



『なるほど…。ありがと！今度作るときはそうやって焼くよ！』



「上達すれば美味しく作れるよ」





…って、僕は風紀委員長に何を教わってるんだ。

てかこいつハンバーグがそんなに好きなの？



弱みとして覚えておくことを決め、すぐに残りの弁当を胃に入れていく。



食事中に面倒な話をするのは嫌だろう。

仕方なく風紀委員長が食べ終わるのを大人しく待つ。





「…で、話をしに来たんじゃないの？早く終わらせたいんだけど」



『食事中でも大丈夫なの？』



「よっぽど悪い話じゃなければね」



『例えば…校舎の破壊だったり？』



「うん。ま、君の所から引くから別にいいよ」



『壊してないから！』



「なら早く話しなよ」



『あのね、…僕を風紀委員にしてほしいんだ』



「…は？」



そんなくだらないことのために来たのか、と目で訴えかけてくる。

僕だって風紀委員長なんかに相談したくなかったよ！



でも風紀委員のほうが色々探りやすかったりするからね。

書類とかは風紀委員会が全部扱ってるって聞いたし。



とりあえず適当に思いついた理由を話す。





『何かと不便だし、人も寄り付かなくなるだろうし、何よりスカートなんて着なくてよくなる！』



「無理。嘘は嫌いなんだ」



『…使えねーな』



「今なんか暴言聞こえたんだけど」



『気のせいだよ。ケチだね、風紀委員長って』



「…ずっと前から気になってたけど、僕は名前は風紀委員長じゃない。僕は雲雀恭弥」



『へぇ、雲雀か…。改めてよろしく』



「草食動物と群れる気はない」



『あっそ』



「…もう戻ったら？授業に遅れたら咬み殺す」



『はいはい』





機嫌の悪い風紀委員長 基 雲雀に苦笑しながら応接室を後にした。

初対面の時から思ってた通りただの戦闘狂らしい。



今度はちゃんとした理由を考えてから来ようと決めるのだった。

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