【REBORN!】幻のアルコバレーノの波瀾万丈な日々。１【出会い編】

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『相談があるんだけど』



「…その前に君、勝手に居座らないでくれる？」





昼休みになり、僕は嫌々ながらもこの学校の実権を握る風紀委員長の元へと訪れていた。

ツナたちには断りを入れてから弁当を持って応接室で食べている。



初めはトンファーを振り回してた風紀委員長だが、数分もすれば諦めたらしい。





『え、風紀委員長もここで食べんの？』



「その嫌そうな顔ムカつくんだけど。もう出て行け」



『嘘だって！今更動くのも面倒だし』



「…」



『え、何？』



「………ハンバーグ」



『ハンバーグ？ああ、もしかしてこれのこと？』





と言いつつ半分に切ったハンバーグの片方を箸で容赦なく突き刺した。



その瞬間、顔を目がけてトンファーが飛んで来た。

すぐに頭を伏せてそれを回避する。





「ハンバーグに何してんの」



『風紀委員長こそハンバーグ如きで何やってんの』



「それ、寄越しなよ」



『はぁ？これ昨日の夕飯の余りだから無理。どうせ不味いとか言って殴ってくるんでしょ』



「味見してあげるって言ってるんだよ」



『なんか腹立つ』



「我儘だな」





風紀委員長は勝手に綺麗な方(箸を刺してない方)のハンバーグを口に運んだ。

油断してたとはいえ、まさかこんな奴に食べられるとは…。



でも、他人からの感想は参考になる。

ツナたちのおかげでだし巻き玉子に自信持てたし。



ついその口元をじっと見つめてると、ゴクリと飲み込む音がした。

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