Day １１ ページ12
ひどくひどく、憂鬱な朝だ。朝にも関わらずため息を吐き出したくなる。いや、これは毎日か。
通学中の電車の中。ゆられながら、画面をスクロール。
『あの、定期明日取りに行っていい？』
『はいよーん。何時に来る？俺17時にはいるよ』
『あ、じゃあ17時でお願いします』
『はーい！おうちで待ってるね』
は？は？？いや意味がわからないでしょ。何でまた家行かなきゃいけないのよ！まぁ忘れた私が悪いんだけどサァ！！
この後すぐさま電話した。駅で待ち合わせしようと言っても、紫耀くんは「やだやだぁ〜！」と聞かなかった。幼稚園児か。
さすがに定期が無いのはイタイ。お母さんには学校に忘れた、でごまかせたけど。
今日は絶対。ぜーったい、玄関までしか入らない。私はスマホをポケットにしまい、窓から見える景色を呆然と眺めていた。
ー「はぁ……」
昨日来たマンション。昨日来たドアの前。さっきから、チャイムを押せずじまい。だって、やっぱりまだ警戒してる。
受け取って帰るだけ。今日は30秒で帰る。何言われても部屋に上がらない、よし！！
インターホンを押せば、誰も出なくて。あれ？もう17時だよね？時間を確認しようとした瞬間。
「あ！A！会いたかった」
「わぷっ！？」
胸板に押し付けられた鼻。いだい。そんな高くないのに低くなってしまう。……じゃなくて！
抱きしめ！られてる！ほんっとこの人何なの！？部屋着のジャージから漂うのは……あ、これシチューだ。
お腹が鳴ってしまいそうなところを、グッとこらえた。
「は、離して！定期！定期返して！」
「うん、良いよ。定期中あるから上がってよ」
「は！？やだやだ、私ここで待ってるから取ってきてよ！」
「……どうしても？」
「どーしても！」
「そっかぁ……。じゃあこうしよ？
俺ね、Aのためにご飯作って待ってたんだ。だから、一緒に食べるかー……。
今ここで、キスしちゃおうかな」
このセリフ。ブサイクが言ったらはっ倒してただろう。
え、このシチューの匂いって私のため？なら……。ってダメダメ！！紫耀くんは私の肩に腕を乗せ、視線を合わせる。ちかっ！？
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いずみ(プロフ) - え〜！？続きめちゃくちゃ気になります〜(笑)楽しみに待ってます☆いつも素晴らしい作品ありがとうございますo(^o^)o (2019年6月19日 22時) (
レス) id: 9ff5b36738 (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - すごく楽しみです！！ゆっくり、思いついたときにでもお話を書いていただけると嬉しいです(*^o^*) (2019年5月14日 13時) (レス) id: 3cdd23f11d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 初めまして！作品残しといてくれてありがとうございます!!!この作品好きです!!また落ち着いたら続き読ましてください！楽しみにしてます♪ (2018年9月20日 23時) (レス) id: 4d0c37ce82 (このIDを非表示/違反報告)
織愛(プロフ) - れなさんさん» いつも丁寧な返信ありがとうございます！すごく嬉しいです(;_;)いつまでも楽しみに待ってます！！(*^^*) (2018年6月27日 8時) (レス) id: 0980741040 (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - 織愛さん» 織愛さん、いつもありがとうございます(*^^*)とっても嬉しいです(涙)！時間はかかると思いますが、どうか完結までよろしくお願いします。やっぱり消さないで良かったなぁ(しみじみ) (2018年6月25日 18時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れなさん
| 作者ホームページ：れなちゃん(@pinky_lovers98)さんをチェックしよう https://twitter.com/pinky_t17?s=...
作成日時：2018年4月12日 18時
