ジェヒョン先輩はよく分からない (ページ16)

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JH「いや！ダメだって。髪の毛まで汚れちゃってるよ。」

私とジュン君を交互に見てオロオロするジェヒョン先輩、あまりにも頼りなさすぎる。

「洗えば綺麗になりますから！とにかく落ち着いてください。まずはジュンくんを病院に連れて行かなければ。お家の方はいますか？」

JH「いや…両親ともに仕事でいないんだよ…」

「じゃあジェヒョン先輩は一旦早退できますか？ジュン君を病院に連れて行ってあげてください。」

今も苦しそうにしているジュン君。

JH「…Aちゃんはその格好で学校行くの？」

「あ…」

確かにさっきまでジュン君の事で必死で忘れていたけど私の制服は嘔吐物で汚れている。

急いで着ていたセーターを脱ぎ、丁度リュックに入っていた袋にセーターを突っ込んだ。
髪の毛は…寒いけど水道で洗えばいいか。

JH「悪いんだけどこんな事今まで一度もなくて結構戸惑ってるんだ…申し訳ないんだけど手伝ってくれないかな…」

お風呂貸すという素晴らしい条件までつけられてしまった。

JH「だめかな…」

いつも余裕そうな先輩がこんなにあたふたしているなんてついつい笑えてきてしまう。

しょうがないと渋々承諾した。