みんなで、また――。【HQホラー】

今、行きます ページ3

銀島side




――――――――――好きやからな。」




なんで





なんで





こんなことをしなあかんねん






もう、ええやん






疲れたわ









俺は手に持ったジャージを握りしめながら家庭科室へ向かう



「赤木さん、、、俺にできることをやります」







これが、終わったら
追いかけていきますから









赤木さんのおかげで

化け物との距離は十分にある






家庭科室へ入り、それを手に取り化け物を待つ






この考えがあっとるのなら、


正しいのなら


この化け物は死ぬだろう




正しいもなにも





俺に残された時間的に


これしか選択肢はないんやけど






ああ、




死が近づいてくる




怖いなぁ



死にたくないなぁ



もっと生きてたかったなぁ


みんなで、









「みんなでバレーが、したいなぁ、、」




俺の頬を涙が伝う



「今行くから。」




俺は手に持っていたものを頭から被る









「お前も、一緒にくるんや」






化け物との距離








ゼロ―――――――――――――








飲み込まれた俺は激しい痛みに襲われ


目の前が真っ赤になる






意識もだんだん薄れていく




その中で赤木さんの、ジャージを強く、抱きしめる





ほんのりと太陽みたいな匂いが、鼻をくすぐる








落ち着く、






安心する





仲間の匂い








「(眠い、、、、)」








そのまま俺は、久しぶりに









ぐっすり眠れたと思う









目を開けたころには









いつもどうりの日常が
こればええのに









いつもどうり









明日がこれば









また―――――――――――――――――――――――。






【銀島結 死亡】

暗黙→←無力

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す