生きて、守れない ページ11
「行かん方がええんちゃう?」
「それで、もしなんかに巻き込まれたらどないするん??」
「やめとった方がええと思いますよ」
私たちの会話の中に、もう1人
居たよね?
――――フッフ、、、俺が言わんかったら危なかったんとちゃう?
そんな声が脳内に響く
4人は、もう1度顔を見合わせる
『今のって』
大耳さんと、治はポカンと口を開けている
私は角名の方を見ると、角名も私を見ていた
角「A、、、、聞こえた?」
『い、、いま、、のって』
「侑」
そう答えたのは私でも角名でもない
「今のは、ツムや」
治だった
その時廊下を背の高い何かが通る
ちら、と見えた一部は金色で――――――
「ツ、ム」
そういうと慌てて保健室を出ていく治
大「ちょ!!」
『治っ?!』
角「治!!」
これは、追いかけた方がええんかな
どうするのが正解?
もし、治が化け物に合ったりしたら、、、、、
角「っ、、、、、!!!!」
オロオロそている私をよそに角名は動く
それにつられるように私と大耳先輩も追いかけようとするが
ドアに手をやった角名の動きがピタ、と止まる
そしてゆっくり振り返るこっちを見る
『角名?どないしたん?』
「角名?」
いつもは、とらえた獲物を逃がさないような、きれ長な角名の目
今は、悲しさと、なにか大切なものを見る目で、少し揺れていた
その目は、私たちをとらえているわけではなかった
ねぇ、角名の視線の先には、何があるの?
見たいけど、見たくない
私がおかしいんだと思っていたい
大耳先輩も、気づているのだろう
角名が見ているものは
別の人なんだと
大「え、、、、なん、、、で」
大耳さんの、驚きの中に複雑な喜びが含まれたような声に
先輩は振り返ったんだと理解する
振り向きたい、けど、けど
足が動かない
角「っ、、、、、」
聞きたかったその声が、耳に届く
「角名、治は大丈夫やで。」
私と向き合うように立っている角名の顔は
涙でぬれて、綺麗な道が頬にできていた
足が軽くなり
その声の方へ向く
ゆっくりと振り返ったさきにいたのは
「生きて守れんくて、すまんな。」
『「銀、、、、、っ」』
私たちの、大好きな仲間だった。
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蜂蜜林檎飴。(プロフ) - RIOさん» すいません!今気づきました💧コメントありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです!!バグがなおったらすぐ更新いたします! (2022年1月22日 20時) (レス) id: ab0225726a (このIDを非表示/違反報告)
百仁華 - ごめ、あそこのパスわ忘れたああ (2022年1月22日 18時) (レス) @page31 id: 6fd83ade9c (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 他の端末で読ましてもらったんですけど、めっちゃ面白いです!グロいシーンもあるけど、恋愛要素も入ってて…。あと、各部員の気持ちとか、ガチで泣きそうになりました。 更新楽しみにしてます! (2022年1月4日 14時) (レス) id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
もずきむ(プロフ) - 蜂蜜林檎飴。さん» そっかーおけ (2021年12月4日 16時) (レス) id: b697353442 (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜林檎飴。(プロフ) - もずきむさん» ?もうおるよ?入っとる (2021年12月4日 16時) (レス) id: ab0225726a (このIDを非表示/違反報告)
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