宴 ページ18
カエデはエースと別れ、エドの部屋に入った。
「エースに会えたか？」とエドが尋ねた。
「会えたよ。ロジャーに会いたいんだ」とカエデが答えた。
「そうか。分かってるよ」とエドが言うと、カエデはエースとのことを話さないように頼んだ。
そして、カエデはエドの膝の上で眠ってしまった。
「お休み」とエドが笑いながら言った。
カエデは夢心地で眠っていた。その時、誰かがノックする音が聞こえてきた。眠りから覚めたカエデが寝惚けた目でドアを開けると、そこにはマルコが立っていた。
「あ、マルコ。どうしたの？」とカエデは眠そうに尋ねた。
マルコは顔を赤らめながら、言葉を口にした。
「えっと、すみません。でも、カエデさんがオヤジの膝の上で甘えて寝ているのを見てしまって、ちょっと意外でした」と言った。
カエデは恥ずかしそうに顔を赤らめたが、マルコは優しく微笑んで言った。
「でも、カエデさんが甘えている姿は、とても可愛かったですよ」と。
カエデは驚いたが、同時に嬉しくもなった。マルコが見てしまった甘える姿が、可愛いと言ってもらえたのだ。
この出来事がきっかけとなり、マルコとカエデの距離は更に縮まった。そして、カエデはエドの膝の上で甘えることが、少し恥ずかしくなくなっていた。
カエデは、船の甲板についた。すると、周りから「おーー！主役の登場だぁー」と大きな歓声が上がった。
エドもカエデの登場に気づいたようで、「遅せぇじゃねか」と不満そうな声を出した。
そして、エドは大きな声で話し始めた。皆が静かになり、エドに注目した。
「よく聞け！俺の愛する息子達よ。俺の友の再会して宴を始める。これから、カエデ達が挨拶するからよく聞いとけ」
カエデは、エドの言葉に面倒くささを感じた。しかし、周りの人々の期待に応えるため、カエデは立ち上がり、挨拶を始めた。
「皆さん、こんにちは。私たちは、久しぶりに再会した友人同士です。これから、皆さんと一緒に楽しい時間を過ごせることを楽しみにしています」
カエデの言葉に、周りから拍手が送られた。カエデは、エドの言葉には反応しなかったが、この場にいる全員が楽しく過ごせるように、最大限努力することを決めた。
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作者名：心羽 | 作成日時：2023年11月28日 20時
