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太裳の手が滑らかに真緒の背中を滑る。
「ーーんっ…」
太裳『…ここも、でしょう』
太裳の優しい声に、小さく真緒は声を上げる。
太裳の手が動く度に、ぴちゃりと音が鳴る。
「ぃっ…もう、いじわる…」
太裳『ああ…ここですか…ふふっ…だいぶキてますね』
バッジはローブについたまま、真緒の直ぐそばにある。
ローブも、シャツも、下着も取り払われた真緒は、殆ど衣類を纏っていない状態だ。
これでもう7日連続である。
「もぅ…っぁあ…急に、そんなところ…」
真緒が一際声を上げると、太裳は真緒の背中に顔を近づけて、バッジを視界の片隅に入れながら艶っぽく呟く。
太裳『…本当に、貴女は可愛い人だ…』
至高の表情を浮かべる真緒。
そして真緒を見つめる太裳は微笑んでいる。
そこに玄武の声が、真緒の頭に響いた。
玄武《アンブリッジが、バッジを叩きつけてキレているーー…盗聴する価値はないと、正に今そう言った》
その声で真緒は太裳に目配せした。
太裳は静かにオイルマッサージをやめ、真緒の背中を温かいタオルで拭い始める。
「ーーありがとう、太裳。案外簡単だったわね」
水着姿の真緒が起き上がって、太裳に満面の笑顔を送る。
太裳『主の、お役に立てて何よりです』
「貴方のマッサージのセンスは素晴らしかったわ」
真緒が考えた疑似恋愛アロママッサージ大作戦は、声だけそれっぽくすれば、中々良い線にいくんじゃないかと踏んだのだ。
そして案の定、1週間になる今日、アンブリッジはバッジを叩きつけてキレた。
恋愛ごとを禁止しているアンブリッジに、最中と思しき声や音は相当嫌な思いをさせたのだろう。
長いようで短かったこの1週間は、大きな出来事が2つあった。
ハリーの閉心術がなくなったことーーこれは未玖を通じて六合が知らせてくれた。
そして、巨大沼地を残して双子がホグワーツを去った。
尋問官親衛隊の一員である真緒は、双子に触発された生徒達の悪戯合戦の処理に追われるフィルチの手伝いをするよう言われていたが、静観を貫いて、毎晩、そして昼間にも数度のオイルマッサージに勤しんでいた。
翌朝。
梟便で、アンブリッジに呼び出されていた真緒は、グレーのトップス、黒のスキニー、ハイヒールを身につけ、3種類のバッジを豊かな膨らみの近くにつけて、人の少ない廊下を歩く。
がらり、と扉を開けるとどうやら自分が最後らしく、中の生徒らが一斉に扉を見た。
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい！無理せずに頑張って下さい！ (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます！そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します！毎回更新されるのが楽しみです！夢主の設定や物語の進め方がとても好きです！毎回更新を楽しみにさせてもらってます！これからもご自身のペースで更新頑張って下さい！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年8月23日 18時
