83-1:帰還 ページ39
年末最後の日に、グリモールド・プレイスに帰宅した真緒は、未玖も含めた大勢のメンバーに出迎えられた。
フレジョ「「姫!久々!!」」
ジニー「貴女のワインよ、どうぞ!」
真緒は懐かしい面々の顔に、疲れが吹き飛ぶのを感じた。
「皆、久しぶり」
勢いよく抱きついた未玖によろめきながら、頭を撫でる。
未玖「お姉ちゃんっ」
「元気そうね」
未玖に誘導されながら席について、皆で夕食を食べた。
真緒の帰宅を待ってくれていたらしく、モリーにお礼を言った。
モリー「良いのよ、会えて嬉しいわ。貴女、少し痩せたんじゃない?ちゃんと食べてる?」
ハグをした後、母親のように心配するモリーに笑顔が溢れる。
「忙しくてーーでも、食べてるわ、大丈夫。片付けは手伝うから」
モリー「良いのよ!貴女は休んでいて頂戴、疲れ切った顔してるんだから!」
真緒は食事の後、自室に戻ると一瞬で寝てしまった。
未玖の声がしたような気がしたが、睡魔が勝った。
翌日、皆より遅めの朝食を取る真緒の元に、未玖とハリー、ロンがやって来た。
「おはよう、3人とも」
にっこり微笑むと、ハリーとロンの頰がほんのり赤くなる。
未玖は耐性の無い2人に苦笑いを送って、真緒に向き直った。
未玖「お姉ちゃん、ご飯食べたらちょっと良いかな」
真緒が了承すると、ハリーとロンの部屋に来て欲しいと3人は言って、ばたばたと立ち去った。
*
「で、どうしたの?」
真緒は言うと、ハリーが堰を切ったように話し始めたーーードラコとセブルスの会話を。
「…セブルスは、味方よ」
ハリー「セブルスだって?!」
ロン「何でスネイプのことを名前で呼ぶんだよ!」
憤慨したような2人の様子に、真緒は肩を竦めた。
「私が誰を名前で呼ぼうと、貴方達に非難する権利はないはずよ」
真緒の言葉に2人は押し黙る。
未玖が口を開いた。
未玖「ドラコ、本当に病気みたいだった。お姉ちゃん…放っておいて良いの?」
「ーー…放っておくつもりはないわ、ただ…」
3人の瞳が真緒を見つめる。
「難しいの、どうやって動けば良いかーー…兎に角、ドラコのことはそっとしておいて。勿論、セブルスのことも」
真緒のきっぱりとした言い方に、未玖は頷いたがハリーとロンは不服そうだ。
ハリー「君の知ることを教えてほしい」
「ハリー、貴方はドラコのことよりも、ダンブルドアとの個人授業に集中すべきよ」
真緒は静かにハリーを見た。
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい!無理せずに頑張って下さい! (2019年9月17日 12時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます!そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです! (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します!毎回更新されるのが楽しみです!夢主の設定や物語の進め方がとても好きです!毎回更新を楽しみにさせてもらってます!これからもご自身のペースで更新頑張って下さい!番外編の更新も楽しみにしてます! (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M.S | 作成日時:2019年8月23日 18時