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パーティーの途中だった。
フィルチに引っ張られながら現れたドラコを間近でみて未玖は目を見開いた。
青白く、やつれて、隈もかなり酷いーーー病気かと思ってしまうくらいだ。
ドラコと一瞬視線が合うが、向こうは冷ややかに未玖から視線を外した。
未玖は悲しくなりながら、声をかけずにザビニの方へ戻った。
「ねぇ、ザビニ。ドラコは何であんなにやつれてるの？」
ザビニ「さあな、何か選ばれたとかなんとか言ってたけど…さっきからドラコのことばっかりだな、踊ろうぜ」
ザビニの腕が腰に回される。
未玖は顔をしかめ、パチンとその手を叩くとザビニに向き直る。
「ごめん、ちょっと化粧直しに行ってくるね」
未玖はそう言って返事も聞かずにパーティーから離れて行った。
廊下でぼんやりと座っていると、少ししてスネイプとドラコ、続いてハリーが出てきた。
ハリー「僕、あの2人を…」
「私も行く！」
ハリーは静かに頷いて、透明マントを出した。
＊
クリスマス休暇に入った未玖は、姉に会う為にグリモールド・プレイスへと向かった。
ハリーやロン、ジニー達も一緒に。
シリウス「未玖は、何が良い？」
ルンルン状態のシリウスに紅茶と答えて、未玖は姉の不在に落ち込んだ。
ビルやフラー達も集合して、グリモールド・プレイスは活気に満ちていた。
シリウス「真緒はーー…かなり忙しくしている、何しろ闇祓いの訓練課程は、相当厳しいものだしーー…何より、通常3年かかるものを短期間で終えようとしているからな」
未玖の背中を叩いて、シリウスは気の毒そうに言った。
シリウス「でも、君に会えたら真緒も喜ぶ。彼女にとっては今が正念場みたいだからな」
未玖はへらりとシリウスに微笑んで頷いた。
シリウスはハリーに呼ばれて、未玖の頭をぽんぽんとして離れて行った。
入れ替わるようにジョージが未玖の隣に座った。
ジョージ「悲しい顔だけど、どうした？」
「お姉ちゃんに会えなくて…」
ジョージはシリウスのしたように頭をぽんぽんとして更に撫でた。
ジョージ「俺じゃ足りない？」
眉を下げて聞いてきたジョージに急いで首を振る。
にかっと笑ったジョージは未玖の額にキスをした。
ジョージ「俺とフレッドも卒業後は1度だけだな、店に来てくれて」
「そっか…」
ジョージ「きっと休暇中に1度は会えるさ」
ジョージの励ましで少し元気が出た未玖は笑顔で頷いた。
姉との再会は、年明け前日の夜だった。
82(終)
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい！無理せずに頑張って下さい！ (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます！そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します！毎回更新されるのが楽しみです！夢主の設定や物語の進め方がとても好きです！毎回更新を楽しみにさせてもらってます！これからもご自身のペースで更新頑張って下さい！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年8月23日 18時
