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試験結果の両親への報告に玄武を遣わせた真緒は、青龍を呼び出した。
青龍「…何だ」
「今年1年、ドラコの側に」
青龍「理由は？」
「彼が苦しんでいる時、私に伝えて」
青龍が答えになっていない真緒の言葉に、苛立った顔をした。
「…ドラコが校長先生を殺そうと動く可能性が高い。ダンブルドアは私の忠告もきかずに指輪の呪いを受けたみたいだしーー…それに他の生徒を巻き込む可能性もあるーー…彼に動きがあったら知らせて」
青龍「殺す…そんなことが出来るようには見えんがーー…」
青龍は驚いたようだ。
真緒とて、ドラコが人を殺せるとは思っていない。
「…神秘部の戦いでおじ様がアズカバンに捕まったでしょう。ヴォルデモートがそのツケをドラコにーー…兎に角、ドラコの側に。無いと思うけど…決して、誰にもバレてはいけない」
青龍「…自分自身の側には誰を置く？」
「誰も置かないわ」
青龍「誰も？」
「魔法省の闇祓い本部で隔離されるのよ？訓練中、誰かを呼び出すことはあっても、常に護衛を置く必要はない」
きっぱりと言い切った真緒を一瞥し、青龍が音もなく消え去る。
真緒は小さく息を吐き、ベッドへと横になった。
学年末、失神光線で倒れて初めて分かったことがある。
今世ではいつだって真緒は先回りすることで、物事に対処してきていたが、自分に向けられる攻撃には屈してばかりだと気付いた。
リドルも、クラウチJr.も、失神光線にもーーーーつまり、実践力がないという致命的な弱さ。
昨年のハーマイオニーの外に待ち受けるものの準備習の意味が今更わかったーーそしてやはり先生を断って良かったと真緒は心から思っていた。
その弱さは、この短期間でどの程度の改善が出来ただろうかーーー真緒は掌を見つめた。
式神の力を借りず、純粋に戦って、果たして自分の実力はどの程度のものだろうか。
卒業して、訓練を受ければ受けるほど、不安が募った。
十二神将達を相手に自主練もしてきた。
それでも、不安は埋められない。
「ーーー…朱雀、太陰」
朱雀『おいおい…まさか、今日もか？』
朱雀は真緒につけられた自身の傷も癒えきらぬまめに呼び出され、信じられないといった態度で現れた。
太陰は怯えた様子だ。
サファイアの強い眼光に朱雀は、ひくりと顔を引きつらせた。
太陰『…体力お化け…』
「何て？」
ふるふると首を振る太陰。
真緒は長い髪を一つに纏め、口を開く。
「さあ、全力で来なさい」
79(終)
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい！無理せずに頑張って下さい！ (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます！そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します！毎回更新されるのが楽しみです！夢主の設定や物語の進め方がとても好きです！毎回更新を楽しみにさせてもらってます！これからもご自身のペースで更新頑張って下さい！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年8月23日 18時
