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ドラコの心は試験最終日からの1週間で、信じられないほどの大荒れとなっていた。
6本もの光線を浴びた彼女が心配だったし、ドラコの言葉で酷く傷ついた彼女と、このまま疎遠になりたくなかった。
親衛隊が攻撃され、医務室へ運ばれたドラコは真緒がいることを知り、思わず話しかけに行った。
真緒「様子を見にきてくれてありがたいんだけどーーー横になっても良いかしら。もう夜も遅いし…貴方も休んだ方が良いわ」
ぎこちない真緒。
遠回しだが帰れと言う彼女に、ドラコは唇を噛んだ。
「僕は平気だ、休む必要はない」
真緒はそれは良かったと言いながら、ドラコに背を向け横たわる。
どうしても彼女と話したかった。
「あー…えっと…此処にいても構わないか？」
何故、と聞く真緒の突き放すような声で、思わずドラコはしどろもどろになる。
「それは、そのーー…君が、心配だから」
真緒の眉がぴくりと動いた。
何か不味いことを言ったのかーーとドラコはひくりと口元を痙攣らせる。
真緒「…貴方は、向こうでマダムに薬を渡されてるパンジー・パーキンソンの傍にいるべきじゃないかしら」
貴方の今の彼女でしょう？と言わんばかりの冷たさに、ドラコの身体は動かなかった。
「っ君がーー…怒ってるのは分かってる…僕がとても酷いことを言って、君を傷つけて、謝りもしないで時間だけ過ぎたーー…それにパーキンソンをあしらわなかった、けど…」
言い訳じみた自身の言葉。
視線が下がる。
真緒「お願いーー出て行って。今は1人にして」
最終宣告にドラコはパッと顔を上げ真緒を見つめた。
真緒はドラコと目を合わそうとはしない。
「…分かった」
踵を返したドラコは、寮へと足早に向かう。
涙が、じんわりと出てくる。
昨年、自分に纏わりつく女子生徒をあしらわなかったことで彼女がとても嫉妬したことを思い出した。
傷つけた上、彼女の嫌がることをしてーー…自己嫌悪しかなかった。
現実から逃げるようにパンジーを受け入れていたのはドラコだ。
「…っくそ…！」
＊
真緒と仲直りしたいと思っていた中で、翌日から状況が急展開した。
ルシウスが捕まったのだ。
ドラコはハリーに初めて本気の怒りを抱いた。
そして、それと同時に真緒と相容れない立場であることとも向き合わざるをえなかった。
何としても仇を討ちたかった。
父親を貶められることが、許せなかった。
それが、答えだった。
78(終)
#医務室でのすれ違い
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい！無理せずに頑張って下さい！ (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます！そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します！毎回更新されるのが楽しみです！夢主の設定や物語の進め方がとても好きです！毎回更新を楽しみにさせてもらってます！これからもご自身のペースで更新頑張って下さい！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年8月23日 18時
