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湖の近くまで来ると、ドラコは自身のローブを隣に広げ、木陰に座り込んだ。
ドラコ「そこに座ると良い」
「あ…ありがとう」
真緒は勧められた彼のローブの上に腰を下ろした。
ドラコ「体調、回復したみたいだね」
「えぇ。この間は…来てくれたのに、ごめんなさい」
ドラコ「否、構わないーー…僕も、あの後考えた」
ドラコが真緒の方を向く。
真緒は、アイスグレーの瞳に暗い影が宿っていることに気付いた。
ドラコ「未玖はポッターと神秘部に居た…君はあんなことがなければ、一緒に行っただろうーーー、だからーー…」
アイスグレーが揺れる。
「ーー…私のそばにいて」
ドラコは首を振って、真緒から視線を外し、目の前で組んだ自身の手を見つめながら口を開いた。
ドラコ「君と別れることが正解だと、考えた。君の中ではーーあの日…僕が酷いことを言った日、僕らが終わったことになっていたかもしれない。けど僕の中では、続いてたからーーだから…」
「続いてたわ」
先日突き放したことが、ドラコが闇に落ちようと自ら望む状態になった引き金になったというのかーーー真緒は真っ直ぐに彼を見つめていた。
「ドラコ、貴方はーー…何があっても私を手放さないと言った」
ドラコ「…あぁ」
「貴方を、愛してる」
ドラコが驚いたように真緒を見た。
ドラコ「…君は、僕以外には抱かれたくないって言って、毎日他のおとーーー」
「式神よ」
ドラコ「…は？」
「アンブリッジに盗聴されていて…その価値はないと思わせたくて…式神を遣ってふりをしてた」
ドラコが片眉を上げて真緒を見る。
真実かを見極めようとしているようだった。
「…私は本当に、貴方だけよ」
ドラコ「…僕だって…君だけだーー…誰でも良いなんて、本当は思っていない」
真緒を見つめるドラコの表情は何かに苦悩しているようで、気付けば真緒はドラコの胸に飛び込んでいた。
おいっ、と驚くドラコの声。
「お父様を、追いかけないで」
ドラコ「真緒。僕はポッターを許さないーー父上を貶めた奴を…」
ドラコが真緒の肩を掴み、目を合わせた。
そして彼は、唇を優しく包むようにキスをした。
ドラコ「愛してる、でもーー…僕の正義は、君のとは違う」
「…ねえ、きいて、お願ーー」
再び、今度は荒々しく唇を塞がれる。
真緒が苦しさで小さく声をあげると、ドラコの唇が離れた。
ドラコ「…今日で、終わりだ」
涙に濡れた瞳のドラコに、何も言い返せなかった。
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい！無理せずに頑張って下さい！ (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます！そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します！毎回更新されるのが楽しみです！夢主の設定や物語の進め方がとても好きです！毎回更新を楽しみにさせてもらってます！これからもご自身のペースで更新頑張って下さい！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年8月23日 18時
