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77-2 ページ24

ダン「説明して、くれるかのう」

ダンブルドアの強い眼光に顔を引きつらせながら真緒は返事をした。


「神秘部での戦いが起きた時点で、シリウスが死ぬ運命にあることを知っていました」

真緒の言葉に、早速ハリーが目を見開いて何か言いたそうに口を開きかける。
ダンブルドアが手で制した。


「なので、ハリーを神秘部に行かせないよう引き止めましたが、残念ながら無理でした」
ハリー「それはっーーごめん、僕ーー」

ハリーが食い気味で謝るが、真緒とダンブルドアが制する。

「勿論、神秘部で戦いが起きた場合も考えていました。シリウスの救出方法については、悩みましたがーー早々にシリウスを戦いから引き離しては彼自身も怒るでしょうし、彼の代わりに他の者がベラトリックスに殺されても、いけません。なので、ぎりぎりまで引っ張ってーーベールの中に触れる直前に、彼を回収することに決めました」

ダン「ベールが俄かに光って、シリウスが死んだように見えたのは、君の式神がシリウスを回収したからじゃな」

「ええ、昨日校庭で呪文を浴びていなければ、私自身も神秘部に行くつもりでしたがーー」
ダン「ミネルバを庇ってくれたと聞いたーー6本もの光線があの年齢の彼女に当たっていたら、命は無かったじゃろう…」
「まあ、私に当たった6本は心臓から外れたところに数本当たっているので、今こうして居るわけですが…兎に角、そういうことです」

真緒がにっこりとハリーを見ると、彼は跡のついた頰に更に涙を重ねている。

ハリー「っ真緒!!僕ーーー」

ハリーが真緒を勢いよく抱きしめた。

ハリー「ありがとうっ…本当に、僕の、せいで…未玖まで巻き込んだのにっ…!それに、どうしてシリウスのことっ…!」
「…貴方が無事で何よりだわ」

真緒はハリーに微笑んだ。


ダン「では、2人とも医務室へーーーおっと、ハリーにはあと一言、二言話したいことがあったのじゃった」

ダンブルドアの言葉に、真緒は彼に向き直った。

「では、私は先に失礼しますね」

ダンブルドアが頷き、ハリーはありがとうと重ねて言った。
真緒は2人に会釈して、校長室から彼女の姿は静かに立ち消えた。




ダン「さてーー真緒について、君の疑問に答えようかの、ハリー」



77(終)

78-1:決別→←77-1:種明かし



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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい!無理せずに頑張って下さい! (2019年9月17日 12時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます!そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです! (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します!毎回更新されるのが楽しみです!夢主の設定や物語の進め方がとても好きです!毎回更新を楽しみにさせてもらってます!これからもご自身のペースで更新頑張って下さい!番外編の更新も楽しみにしてます! (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M.S | 作成日時:2019年8月23日 18時

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