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「お見舞いはありがたいんだけどーーー横になっても良いかしら。夜も遅いし…貴方も休んだ方が良いわ」
真緒がぎこちなくそう言うと、ドラコは唇をきゅっと噛んで困ったように眉を下げた。
ドラコ「僕は平気だ、休む必要はない」
「…それは良かったわ。じゃあ、またーー」
真緒はそう言いながら、身体を横にする。
しかしドラコはその場を動こうとはしなかった。
ドラコ「あー…えっと…此処にいても構わないか？」
「…何故？」
昨日早朝からの、真緒のやや突き放すような態度で心が折れかけているのか、ドラコの口調には自信がない。
ドラコ「それは、そのーー…君が、心配だから」
これが今日でなければ、恐らく嬉しい気持ちで、ドラコに笑顔を向けていた。
しかし今、真緒は何よりも、未玖やハリー達、そしてシリウスのことが心配でならなかった。
「…貴方は、向こうでマダムに薬を渡されてるパンジー・パーキンソンの傍にいるべきじゃないかしら」
だって貴方の今の彼女なんでしょう？とまでは言わなかったが、無意識に、そう伝わっても可笑しくないくらいの辛辣な声で言っていた。
ドラコは唇をきつく噛み締め、目を見開いて固まった。
ドラコ「っ君がーー…怒ってるのは分かってる…僕がとても酷いことを言って、君を傷つけて、謝りもしないで時間だけ過ぎたーー…それにパーキンソンをあしらわなかった、けど…」
俯き気味のグレーの瞳が揺れている。
そしてその時、六合の声がした。
六合《騎士団と青龍が来た》
もう、ドラコと話している場合ではない。
「お願いーー出て行って。今は1人にして」
その言葉にドラコはパッと顔を上げ真緒を見つめたが、真緒がドラコと目を合わさないと分かると、小さな声で分かったと言い、早足で出て行った。
《六合、皆は無事？》
六合《ぼろぼろだが、皆命はある》
《青龍、呪文は恐らく心臓に直撃する、天一の術を使うからーー天界へ連れて行って。撃たれて倒れたらベールに当たる前に回収するのよ》
青龍《天界へ？》
《ええ、彼を掴んでホグワーツに来てもらったらぶっ倒れるから》
通常、天界は主と後継となる者しか足を踏み入れることはしない。
青龍《しかし、それはーーー…っ！》
そこから先の言葉は無い。
真緒は不用意に話しかけることはせず、青龍の声を待った。
ベラトリックスと今戦っているのだろうかーー
青龍《ーー天界に、運んだ》
ほんの少しなのだろうが、随分長く感じた。
76(終)
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい！無理せずに頑張って下さい！ (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます！そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します！毎回更新されるのが楽しみです！夢主の設定や物語の進め方がとても好きです！毎回更新を楽しみにさせてもらってます！これからもご自身のペースで更新頑張って下さい！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年8月23日 18時
