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ハリーは真緒に掴まれた手を振りほどいた。
サファイアの宝石のような瞳から逃げるように顔を背けた。
「ハリー、冷静になって」
ハリー「君には分からないんだ！！シリウスは捕まった、僕は見た！ウィーズリーおじさんの時を知ってるだろう？！」
顔色は悪く、必死に訴えかけてくるハリー。
声が頭にがんがんと響く。
ハリー「駄目だ、君じゃ話にならない」
ハリーは真緒に向かって首を振って、医務室を走り去っていく。
真緒はズキズキと痛む頭に手を当てて、小さく声を出した。
「六合、未玖の側にいて」
六合《…身体は…？》
「行きなさい、未玖に死の危険が及んだら貴方の力を以って必ず守りなさい」
六合の問いには答えずに言い放つと、恐らく六合が天界から移動したのだろうーー、一瞬の眩暈が起きた。
コンディションが悪すぎるーー失神の呪文をまともに6発くらって間もない状態で、天空の結界も、青龍の護衛も六合の護衛もときたら身体は辛いに決まっていた。
そして恐らく今日、青龍は当然だが六合も闘神として力を奮うに違いないーー否、奮ってもらわなければならない、守るべき時に確実に仕事をしてもらうのだ。
目を閉じて大きく、ゆっくりと三度、深呼吸した真緒は、再び開いた。
眩暈は消えた。
麻痺は続くが、先ほどより少しましに思えた。
薬も効いてきたからかもしれない。
《六合、一度説得してみて、シリウスが無事だと伝えて欲しいーー姿移しで連れてこれるほどの魔力が戻ってないから、出来ないけど…》
六合《分かった》
六合に言ってから真緒は少し横たわった。
《青龍。気付いていると思うけどーー貴方がシリウスを連れてこっちに来れるほどの力が今、無い》
青龍《あぁ》
《シリウスを受け止めて、危険の少ない場所に逃げて欲しい。姿移しは出来なくても、貴方の力を奮うことは出来るだろうから》
距離的な遠さ以上に、神将による人を連れての姿移しが非常に気力が失われることを知ってからは、未玖を日本へ連れて帰るのも真緒自身の姿移しを使うことが殆どだった。
今回は、マダムポンフリーの絶対安静の言葉を守り自分の優秀な式神達の力を信じよう。
動けば寧ろ、足手纏いになってしまう。
痺れる身体にひんやりとした枕が眠りに誘い、真緒は知らぬ間に眠っていた。
ばたばたと騒がしい医務室の音で真緒は目覚めた。
複数の聞き覚えのある声がしており、それが親衛隊だと真緒は気付いた。
ドラコの声も聞こえる。
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい！無理せずに頑張って下さい！ (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます！そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します！毎回更新されるのが楽しみです！夢主の設定や物語の進め方がとても好きです！毎回更新を楽しみにさせてもらってます！これからもご自身のペースで更新頑張って下さい！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年8月23日 18時
