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76-1:神秘部※ ページ19

真緒が目覚めた時に目の前にいたのは、アンジェリーナとアリシア、リーの3人だ。
3人は大声を上げて真緒に抱き着き、マダムポンフリーから盛大に叱られた。

マダム「絶対安静です!!」

全身がびりびりとしているようで、流石に動けないと真緒も思った。
早々に追い出された3人に代わり、マダムポンフリーは真緒にスプーンで薬を飲ませる。

「マクゴナガル先生は…?」
マダム「貴女が打たれた後、ミネルバにも4本の失神光線がーー…今朝聖マンゴに移されました」

真緒は驚きのあまりあんぐりと口を開けた。
すかさずマダムが薬をそこに注ぐ。

「私の意味…なし…」
マダム「これで最後です。暫くは退院出来ませんよ、試験も終わってますからゆっくり休みなさい」

マダムはてきぱきと片付けながら、カーテンを閉めて立ち去った。
身体の痺れもあるが、明らかに気力ごと消耗している。


《…青龍、シリウスのそばにいる?》
青龍《ーーあぁ》

《ーー天空、結界は?》
天空《…一時的に、晴臣の結界だけになった、主の命を優先した。結界は、非常にーー…力を使うのでな》
《分かったわ》


真緒は溜め息をついた。
感覚で分かる、今の自分の身体では姿移しは出来そうにない。
青龍にシリウスを連れて姿移しをしてもらうこともーーー

とにかく自分の身体が動かせない以上、魔力を消耗していようとも神将を遣うしかない。
六合を呼ぶと、彼がすぐさま顕現する。

「貴方は天界にいた?」

六合が静かに頷いた。

「ハリーの様子を見てきて」

瞬時に消える六合。
思ったより負担がかかっているようで、身体の麻痺が酷くなったように感じる。

六合《来る》

彼がそう言ったのと殆んど同時に、マダムが悲鳴をあげた。

マダム「ポッター、どういうつもりです?」
ハリー「マクゴナガル先生にお会いしたいんです、今すぐ…緊急なんです!」

ハリーの言葉に、マダムが悲しげに返事をした。
真緒は、いない?とショックを受けた様子で聞き返しているハリーに、何とか声をあげた。

「ハリー」
ハリー「真緒っ!」
マダム「こら!面会はまだーー
「ほんの10分だけ、お願いします」

真緒が強い口調でそう言い、近づいてきたハリーの腕を掴んで引き込んだ。

「シリウスなら無事よ」
ハリー「えっ、何でーー何で知ってるの?」
「ハリー、行っちゃダメよ」

ハリーは混乱しているようだ。
真緒はハリーの頰に手を添えた。

「ハリー、彼奴は貴方を誘き出そうとしてる」

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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい!無理せずに頑張って下さい! (2019年9月17日 12時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます!そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです! (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します!毎回更新されるのが楽しみです!夢主の設定や物語の進め方がとても好きです!毎回更新を楽しみにさせてもらってます!これからもご自身のペースで更新頑張って下さい!番外編の更新も楽しみにしてます! (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M.S | 作成日時:2019年8月23日 18時

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