75-1:失神光線 ページ15
玄武『アンブリッジが来た』
その日の夜遅くに、玄武が真緒の前に顕現してそう言った。
「報告ありがとう。貴方は戻って構わないわ」
玄武にそう言って、真緒は自室の窓からハグリッドの小屋へと目をやる。
小屋に灯りがともっている。
中で話しているのだろうかーーー。
少ししてファングの吠える声がした為、真緒は扇子を取り出して窓の外から暗闇を飛んだ。
何をどうするかは全く考えられていない。
小屋に近づくと口論する声が聞こえる。
そして少しするとバーンと大きな音が鳴って、その直後に扉が大きく開かれた。
アンブリッジを含めた9人に取り囲まれたハグリッドが吠え、拳を振り回している。
真緒は姿が見つからないよう素早く小屋から距離をとった。
驚くべきことに、ハグリッドの身体は呪文を跳ね返している。
「大人しくするんだ！！ハグリッド！」
ハグ「大人しくが糞食らえだ！ドーリッシュ、こんなことで捕まらんぞ！！」
真緒はこの騒動に紛れて、役人達を潰していこうとぱちんと指を鳴らす。
ハグリッドから遠い1人が蔓に締め上げられ静かに倒れる。
杖を使えば、バレてしまうーー真緒はまた指を鳴らし、もう1人蔓で捕まえる。
ファングが失神すると、ハグリッドが怒号を上げて失神させた魔法使いを投げ飛ばした。
「何ということを！」
遠くから声が聞こえてきた。
ーーマクゴナガルが走ってきている。
マク「おやめなさい！何の理由があって攻撃するのです？何もしていないのにこんな仕打ちをーー」
その瞬間、6本の失神光線がマクゴナガルへと放たれた。
反射的に姿移しをした真緒。
「駄目っ！！！！！」
マクゴナガルの目の前に手を広げて立ちはだかり、扇子は手から落ちる。
6本の呪文の衝撃で真緒の身体は跳ね上がった。
マク「土御門！！！」
マクゴナガルの叫び声と、遠くの方で未玖の声が聞こえたような気がしたーーー真緒は気絶して身体は地面に叩きつけられた。
マクゴナガルは杖を出そうと素早く動いたが遅かった。
次の4本の失神光線が、彼女が呪文を紡ぐより数秒早く突き刺す。
ハグ「とんでもねえ卑怯者！！この！！これでもか！！！」
ハグリッドは激怒して、近くで攻撃していた3人をなぎ倒す。
そしてファングを抱え、走り出した。
その夜、塔の最上階で天文学の実技試験を受けていた5年生達は、信じ難い気持ちでその一部始終を目の当たりにしていた。
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい！無理せずに頑張って下さい！ (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます！そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します！毎回更新されるのが楽しみです！夢主の設定や物語の進め方がとても好きです！毎回更新を楽しみにさせてもらってます！これからもご自身のペースで更新頑張って下さい！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年8月23日 18時
