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週末は、真緒以外の3人はマグル学の勉強を行い、真緒は魔法薬学の試験勉強を進めていた。
ハリーは夢を見せられ、魔法省に行くことになるーーーシリウスの不在を確認して。
現在、シリウスはロケット探しの為に屋敷をあけており、確認したところで彼は屋敷にはいない。
だがそれをハリーに伝えたところで…ーーー違う、シリウスのことではない。
何故、大人に、何も相談せずに向かった。
一番身近なハグリッドもまだいるのにーーーー
「ああっ！」
そうだ、ハグリッドが追い出されていない。
何か事件があった筈ーー…小屋を燃やされるのは…来年だったか。
悶々と考え込みながら週末を終え、月曜日の魔法薬学の試験も終えた。
翌日の数占い学を終えて、真緒の試験は終了した。
＊
開放的な気持ちで水曜日の朝を迎えたが、ハグリッドへの襲撃が気になる。
そろそろハリーが夢を見る頃の筈だーー真緒は落ち着かない様子で、玄武を呼び出した。
「ハグリッドの小屋を見張っていて」
御意、と答えた玄武が姿を消す。
既に遣っているのは、青龍、六合、天空ーーそして、今玄武を増やした。
遣っている人数は多いがーーぱちんと指を鳴らす。
水で満たされたコップが目の前に現れ、真緒はそれを飲んだ。
左の爪先で右の踵を軽く当てーーー突然談話室に現れた真緒に、下級生が飛び上がって驚く。
真緒は、ごめんなさいと微笑んで、寮を出た。
術は問題ないようだ。
廊下を歩き出した真緒は、多数の視線を全く意に介さず闊歩する。
噂は収束へと進んでいたが、下心たっぷりに真緒に話しかけてくる生徒はゼロではない。
「おい」
またかーー後ろから呼びかけられた真緒は、そのどこか聞き覚えのある声を無視して歩き続けた。
すると不意に肩を掴まれ、振り向くとプラチナブロンドが目に飛び込んだ。
ドラコ「何故、無視した」
不機嫌な顔のドラコが肩を掴んでおり、真緒は片眉を上げた。
「貴方だと思わなかったーー…色んな人が声を掛けてくるから」
真緒の言葉にアイスグレーの瞳が微かに揺れたーーだがそれは一瞬で、ドラコは口を開く。
ドラコ「この間のことで…話したい」
掴まれた肩から伝わるドラコの体温。
アイスグレーの瞳が、真緒を真っ直ぐ見ていた。
「貴方はこれから試験でしょう」
ドラコ「でもーー」
「話は、試験を全て終えたからにして」
真緒は有無を言わせず、肩を掴むドラコの手を払い除けて踵を返した。
74(終)
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい！無理せずに頑張って下さい！ (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます！そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します！毎回更新されるのが楽しみです！夢主の設定や物語の進め方がとても好きです！毎回更新を楽しみにさせてもらってます！これからもご自身のペースで更新頑張って下さい！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年8月23日 18時
