74-1:NEWT ページ12
クィディッチの最終戦である対レイブンクローの試合は5月の最終週の週末だった。
驚くべきことに、ロンの活躍ーーそして勿論、ジニーや未玖の頑張りもあり、グリフィンドールは優勝を果たした。
だが、その優勝の空気も試験を前にぴりぴりしたものに変わりつつあった。
真緒のOWLの時もあったがーー精神集中や眠気覚ましの怪しい商品の闇取引が恒例行事のように横行し始めた。
「無駄よ、ハーマイオニー。没収したところでキリがないわ」
真緒はレイブンクローのカーマイケルから没収して、買い手であるハリーとロン、未玖に注意しているところに出くわした。
未玖「〜〜お姉ちゃん」
相当参っている未玖が真緒に抱きついた。
「偽物が多いから、買うなら気をつけることねーーまあ、脳刺激剤を使うくらいなら1つでも多く呪文を覚えるのが得策だと思うわ」
しがみつく未玖の頭を撫でながら、ハリーとロンに言うと2人はがっくりとしながら項垂れる。
ハリー「真緒に言われたら…」
ロン「反論の余地なし、だな…」
＊
真緒は試験以上に気がかりなことがあった。
卒業後の進路だ。
イースター休暇中のマクゴナガルとの進路指導は、当然アンブリッジ同席のもと行われた。
マク「貴女の成績ならーーここ3年採用のない闇払いも、充分目指せます、ミス土御門」
「…卒業後も試験があるとか」
マク「私は、貴女なら充分に乗り越えられると思いますがーーほかに何か気になる職業が？」
ホグワーツで働くという選択肢を一向に提示しない様子に、真緒は流石に自分から提案するのは控えた。
「魔法省の…国際魔法協力部とか」
マク「…まあ…貴女が日本とイギリスの架け橋になるというのも悪くはありません」
マグゴナガルがぱたんと黒い手帳を閉じる。
マク「NEWT試験の結果が届いたら、闇払いの性格・適性試験を受けてみますか？」
真緒は有無を言わせない口調に、大人しく返事をした。
ホグワーツに未玖が2年間いるとも限らないのだーー魔法省に入っておく方が得策かもしれないーーそう思った真緒は、マグゴナガルの勧めを受け入れ、アンブリッジのなんとも言えない表情を視界に入れつつ、闇払いの試験を受けることを決めた。
こんなに生半可な気持ちで目指して良いのかーーその思いがぐるぐると巡っていた。
ドラコのこと、シリウスのこと、そして自分の将来のことも、何も解決しないままNEWT試験が始まろうとしていた。
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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい！無理せずに頑張って下さい！ (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます！そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します！毎回更新されるのが楽しみです！夢主の設定や物語の進め方がとても好きです！毎回更新を楽しみにさせてもらってます！これからもご自身のペースで更新頑張って下さい！番外編の更新も楽しみにしてます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年8月23日 18時
