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無事仲直りした私達は、談話室に揃って向かう。
談話室の窓辺に留まる大きなワシミミズクが、真緒に向かって飛んできた。
リー「そいつ、今朝からいたぜ」
「誰からかしら」
羊皮紙を解いてやるが、真緒の側を離れない。
返事を持って帰るよう言われてるんじゃない、というアリシアの言葉に納得しながら手紙を開く。
アリシア「真緒、私達これから箒で遊ぶんだけど、どう？」
「ありがと、返事を書いたら合流しようかしら」
じゃあ中庭にいるから！とリーを除いた4人が自室へと戻っていく。
リーはいかないの？ときくと、宿題が残ってるんだよね、と肩を竦めながらリーが言った。
リー「真緒が談話室にいるなら、そっちに持ってきてやるよ」
「ん、ここにいるよ」
真緒は手紙をはらりと開ける。
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真緒へ
元気ですか？
中々手紙をくれないから、僕は少し怒っている。
ホグワーツは楽しいですか？
父上にきいても、君がどの寮に入ったのか
教えてくれません。
一体どの寮に入ったんだい？
クリスマス休暇は、僕のところで過ごすから
君の部屋を父上に頼んで用意してもらっている。
僕の部屋の隣だ。
会えるのが楽しみです。
ドラコ
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まさか専用の部屋まで用意するとは…とマルフォイ家の経済力に驚きながら、返事の為に羊皮紙を用意する。
そういえば両親には手紙を書いていたけど、ドラコはまだだっなと約束を思い出して少し反省する。
リー「ねぇ、真緒って、今週の宿題終わった？」
真緒「えぇ」
リー「魔法史のーーー「見せないからね」
…まだ全部言ってないのに」
宿題見せて、と言われるのは分かっていたので予め釘を刺しておく。
ホグワーツで集団生活を送るとはいえ、ハリー達の入学後を考えると、勉強は進めておくにこしたことはないと判断した真緒は、かなり先まで自ら予習を進めている。
1人部屋なこともあり、青龍にも教えてもらいながら魔法の習得に励んでいる。
ドラコへの返事をぼーっと考えていると、ワシミミズクにつんっと突かれた。
「ごめんごめん、ちゃんと考えてるからもう少し待ってね」
何だか少し冷えるなと、真緒は談話室の窓を静かに閉める。
箒で遊ぼうかと思っていたが、今日はリーと談話室でのんびり過ごすことにしようかなと、心の中で呟きながら羽ペンで返事を書き進めた。
4(終)
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作者名：M.S | 作成日時：2019年5月11日 16時
