(ハリポタ子世代)強さが欲しい (ページ34)

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笛の音と共に飛び立つ生徒達を真緒は眩しそうに見送った。
双子は早々にスピードを出して楽しげに飛んでいる。
そういえば、リーを除いた4人はクィディッチの選手になるんだったか…としみじみと思った後、自分の箒を見下ろす。

「何であがらないかなぁ…」
ジョージ「言い方が、優しいんじゃないかい？」

すぐそばに降り立ったジョージが言った。
空を見上げるとアンジェリーナとリー、アリシアとフレッドでチーム競争をしているらしい。

「皆上手だね」
ジョージ「真緒もすぐ上手くなるよ」
「あ、名前！」

名前呼びが嬉しくて笑顔でジョージを見ると、ジョージの顔が赤くなる。

ジョージ「ーーーっ、その笑顔はむやみに振りまかないことをおすすめするよ」

ジョージが何か言ってるのは無視しつつ、再びあがれ！と言う。
半分くらい浮いた。

ジョージ「もっとこう…従えっていう気持ちを込める感じ？」

「あがれ！」

箒が勢いよくあがり、手に収まった。

ジョージ「いいね！何ていうか…サディストみたいでよかったよ！」
「ん、ジョージ？」

失礼なコメントに睨みをきかせていたら、フレッド達が降り立ってきた。
フレッドがジョージに飛びつく。

フレッド「おい相棒！抜け駆けはよくないぞ！」

アリシア「もう、知らない間に審判投げ出すんだから」
アンジェリーナ「でもまあ、あんたの指導で真緒の箒が上がったんなら良かった」
リー「真緒も競争やろう！」

「絶対私が組んだ人最下位だと思うけど…笑」

案の定、私とチームになったジョージは最下位で、罰ゲームで腕立て500回をさせられていた。

アリ(真緒に罰ゲームなんてさせられないわ)

(や、全然するする)

リー(その華奢な腕で腕立てしたら折れちゃうよ)

フレ(腕立てじゃなくて真緒の写真を1枚5ガリオンで売らせてもらったらきっとバカ売れだ！)

アン(バカ言わないで！プライバシーの侵害よ)

アリ(でもファンクラブを作るのは良いかもね、貴女実際結構隠し撮りされてるからとりしまるべきよ)

(え、全然気付かなかったんだけど…)

まさかの経緯で、彼女のファンクラブが創設され、それをいいことに双子が丸儲けするのはまた別のお話。