(ハリポタ子世代)強さが欲しい (ページ18)

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2-1:皆で勉強をしたいページ18

ドラコと初めてあった日のことを回想しながら、私はノートをパタンと閉じた。
土御門真緒。今年11歳。

あれ以来、警戒した父がマルフォイ邸へ行くことを許さないどころか、イギリス魔法界と関わらせないようにしてきた為、私は陰陽術を存分に学んだ。

お爺様が校長を務める陰陽師養成学校は7歳から入学をする為、現在私は学年的には4年生になる。
ただし、幼少期から鍛えてくれた十二神将のお陰で、学習内容は10年生、16歳レベルである。
無論、同級生とは離れて一人で授業を受ける為、友達は殆どいない。

宏臣「真緒、お疲れ」

話しかけてきたのは土御門家と古くから付き合いのある幸徳井家の長男。
その後ろには、私に手を振る未玖もいる。
未玖は現在2年生で、こちらは沢山の同級生に囲まれている。

「宏臣、未玖、お疲れさま」

二人に軽く微笑み、家へと帰るために席を立った。
ドラコと対面した後も、魔法界のことはずっと頭の片隅にあった。
赤子の頭ではキャパオーバーしていたが、今は違う。あの物語の中で、助けたい人がいる。

出来ることなら全員を助けたいが、最優先で絶対に死なせたくないのはーーーー

母「真緒っ！貴女宛よ」

帰宅した私を見た母が勢いよく駆けつけた。
父の姿が見えないことを確認して、ホグワーツからだわと囁く。
その様子をみて、父はホグワーツには行かせたくないのだと確信をした。

「お母様は、反対？」

私は大きくなるにつれ、パパママ呼びが恥ずかしくなり、お爺様と同じよう呼ぶことにしていた。

母「私は、真緒のしたいように選択してほしいわ。私が通ったのは留学の3年間だけど、とても楽しかったわ」

「…私、通いたいな」

死なせたくない人がいる。
そして、私も妹のように、沢山の仲間と勉強がしたい。

陰陽術は高郷の意図の元、十二神将から存分に学ばせてもらった。勿論、自分も望んだことであり、それを叶えてもらえたことはとても恵まれていたに違いはない。

しかし、子どもからやり直したからか、所謂学校の集団生活、学習への憧れが私の中にはじわじわと湧き上がっていた。

変えたい未来のために強くなりたい。
その為に、魔法界でも学びたい。
それと同時に、仲間と学び、過ごす時間が欲しい。

独りは寂しい。

母「鷹守を説得しましょうね」

母はそういったが、祖父もホグワーツ行きを快く許してくれたことで、説得するまでもなく父は折れざるを得ないこととなった。