My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ29)

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side O

急にしょーくんに呼び出されたから何事だろうと思って来てみればすぐに外に出された(苦笑)
でもそのとき見たAの姿。

なんで服着てないのかな？失禁でもしたのかな?なんて軽く考えてたけどしょーくんが発した言葉は予想を超えてひどいものだった。

「多分、病棟外散歩してた時に誰かに襲われたんだと思う。」

「襲われた！？」

思いのほか声が大きくなっちゃった…慌ててふさぐ。
しょーくんの話を一通り聞いて、自分の中で整理したところで再び病室に入った。
あーばちゃんも、どうしよう…て顔で俺のこと見てる。

今できることは、Aをあまり刺激せずに、かつ落ち着かせて俺らを受け入れてもらうこと。

「A～、俺何もしないからさ、そっち行ってもいーい？」

いつもより声のトーンを少し柔らかめにしてみた。
すこーしだけ近づいてみたけど、特に拒絶を示す様子もない。

まぁ、少し怯えてる感じはあるけど…

あまり刺激するのもよくないから、そこまで近くにはいかないで一定の距離を保ったところで目線に近くなるようにしゃがむ。
じーっと俺のことを見てるAに優しく微笑みかけるとほんの少し力が抜けた気がした。

完璧に拒絶はされてないみたい。よかった。

完全拒絶だとまた色々大変だから…

「A服着ないで寒くない？このままだったら、お尻とか身体冷えて風邪ひいちまうぞ？あーばちゃんとー、あとはニノ呼んで着替えよっか？俺らも手伝いはするけどAが怖いなーって思うなら何もしないから。」

俺で少し落ち着いたからほかのメンバーの名前出しても大丈夫かなって思って敢えてニノの名前を出してみた。
ほんとは松潤の仕事なんだけど急遽外来のヘルプ行っちゃったから仕方ない

外来から戻ってきたらすぐに来てもらうように伝えてもらおう

ニノってワードも結構聞いてるから特に怖がりはしないと思うし、懐いてるし…今ニノが暇かどうかは別としてだけど。笑

目をそらすのが怖いのか、さっきからじーっと涙目でこっちを見て落ち着きがあまりない。

「だいじょうぶ」って口パクすると、本当に小さくだけど頷いてくれた。
うん、とこっちも頷いてから、しょーくんに事情を話してニノを呼ぶように伝えて、あーばちゃんには清拭や着替えの用意等の指示。

ちょうどニノも手が空いていたらしくてすぐに来てくれることになった。

「A、着替えだからベッド座るかー。」

落ち着いてきているのを見計らって、またAに数歩近付いた。