My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ37)

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side A

Aの今までのことを知ってすごくやるせない気持ちになった｡

何ですぐに気付いてあげられなかったんだろう､埒が明かないからって半ば強引に診察補助をしたときだってAはすごく怖かったはずなのに…
病室の外に出るときに嫌がったのだって､ただ病室でゆっくりしたかったからじゃなくて､また怖い思いをするんじゃないかって不安だったからなんだもんね｡

またAを前みたいに病室外に気分転換として出られるように翔ちゃんたちと話し合い｡
強引に連れていこうとするとまた泣いちゃったりパニックになったりするから強引にするのは絶対にNG｡

まずは病室から出るんじゃなくて､常時病室の扉を開けておくことから｡

基本できる限り誰かが傍にいる間だけでも開けておいて､そこに手の空いてる4人のうちの誰かが顔を出したりするってところから始めて､そこから訪ねてきた人が散歩に誘ったりして自然に外に出ていけるようにしようって｡
かといって病室から出ていきなり中庭とかの病棟外じゃなくてまずはナースステーションを目標に｡

ジュース貰いに来ました～って笑

中庭とかに出るのはそれがクリア出来てからでもなんら問題はないでしょって｡

今日は俺がAの病室にいる番なんだ｡

扉を開けているからAは不安そうだけど､でも俺がいるから大丈夫だよ～ってあやしてるから少し落ち着いてくれてる｡

｢昨日はおーちゃん来てくれたよね、今日は誰か来てくれるかなぁ？Aはどう？｣

こうやって毎回誰が来るかって予想してる｡

昨日は松潤がついててくれて､おーちゃんが来てくれてただ話をしただけなんだけどAもすごく楽しそうだったって聞いて安心した｡

｢んー､今日はニノだって？俺はねー､翔ちゃんかなー｡｣

｢はい残念相葉さんの負けー｡｣

え、嘘でしょ！？笑
俺が予想を口にしたと同時にノックされて毒舌を飛ばしながら入ってきたニノ｡

相葉さんよりよっぽど優秀だわって言いながら入ってきたニノはよしよしとAの頭を撫でてる｡
さりげなくしっかり馬鹿にしてるな笑

でもまぁAも褒められて嬉しそうだし今日のところは見逃してやろう

｢よーしニノに抱っこしてもらおっか！移るよー｣

そのお返しと言ってはなんだけどAもニノに抱っこして欲しそうな顔してたからニノにAを預ける｡

｢A､今日はちょっと頑張ってさ､病室出てジュース貰いに行ってみない？｣

…え？
それは流石に唐突すぎない…？汗