My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ17)

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side N

カンファが終わって、医局で溜まってた雑務を片付けてたら、翔さんが戻ってきて、検査結果とこれからの事を聞いた。

まさかうちにくるとは思わなかったけど...笑

「そっちの仕事が終わってAが起きるタイミングとあったら連れて帰ってくれる？」とのことだったんで、まぁ少しゆっくり目に仕事すること1時間弱。

翔さんからの連絡と仕事終了がばっちり重なった笑

着替えてから行くからそれまで待っててと伝えてからできる限りの速さで着替えと片付けを済ませて病棟に向かう。
Aの病室に近づけば近づくほどでかく響くアイバカの声。

病院なんだからもうちょっと静かにできないのかね彼は。

「うっさいよ、病室の外まで聞こえてるって。」

そういいながら扉を開ければ、あっ、ニノだ！って目を輝かせてる相葉さん。
よく見たらシェアハウスメンバー全員集合してたのね笑

俺の声が聞こえた瞬間に小さな反応を見せた。

「A、翔さんから話は聞いてる？」

翔さんからAを抱き上げる。

「俺もう今日は仕事ないから先に一緒に帰ってゆっくりしよう、ね？」

そう言うと小さく頷いてくれた。
そこからの準備は早くて、五十嵐さんが一応のためにとっておいてくれたAの私服を出して、入院着とは別の可愛らしい寝間着を着せて、吸入器やら必要なもの一式を鞄に詰め込んだ。
聴診器は今使っているものの1つ前のがあるし…。そりゃ最新のものよりかは機能は劣ってるかもしれないけど聞こえに不自由はしないから問題はない。

「A、多分1週間くらいはいるかもしれないから今必要なもの持ってきな？後で持っていくけど今すぐあったほうがいいなっていうもの。」

翔さんがそう声をかけると、何かを抱きしめるようなジェスチャーを示したA。

周りなら何のジェスチャーだってなるけど、長年一緒にいたからそれもお手の物。

「えーっと、これねー。はい！Aほんとにこのぬいぐるみ好きだねー。」

「大事だもんな～。プレゼントした甲斐ある～。」

ここに来て初めて誕生日を祝ったときに病棟からの贈り物と称して5人で買った恐らくAにとって初めてのプレゼント。
すっかり気に入ってくれたみたいで、これがあると落ち着いてくれたり逆にSOSのサインにもなってくれるから結構大役。

ぬいぐるみを渡すと大事そうに抱いてご満悦そう。

「じゃあ行こっかA。荷物はこれでいい？」

「うん。あとの荷物は先に帰る人に持って帰ってもらうから。」