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side O
「Aちゃん、あーんってしてごらん？」
つんつんとスプーンで軽く唇をつついても一向に口を開けない。
お腹がすいてないはずなんて絶対にないと思うんだけど...
どうやったら興味関心を持ってくれるんだろうか
やりすぎるのもよくないから一旦ここは俺が折れた。
「食べるのはやめようね」って言って、食膳を片付けようとするタイミングで、ぐーってAちゃんの腹の虫が鳴った。お腹はすいてるんだね。
「食べてみる？」
って聞いて、今度は何もしないで再び食膳を置いて様子を窺う。
様子を見てると、興味がわいたのかお粥に手を伸ばしたAちゃん。
点滴は恐らく利き手とは逆の手にしてあるはずだから、やっぱりスプーンとかの使い方はわからないみたいだね。
でも、それに関しては少しずつゆっくり教えていってあげればいいことだから急ぐ必要はない。
興味を持ってくれたことだけでも大きな進歩。
なんて思ってたら思いっきりお粥に手を突っ込んでる...笑
結構派手にやったなぁ...
「...あ、大野ですけど、Aちゃんの病室にフェイスタオルサイズでいいのでホットタオル持ってきてくださーい」
ってナースコールを押して、手を拭けるようなホットタオルを持ってきてもらうように頼んだ。
一方のAちゃんは、お粥のぐしゃってした感触にびっくりしたのか、目を真ん丸にさせて、すぐに涙をためて泣き出してしまった。
「変な感じしたからびっくりしちゃったんだねぇ...(苦笑)お手手拭こうか、ちょっとごめんね〜。」
ホットタオルが来るまでの間、病室にあるティッシュで軽く拭いてあげる。
「大野さーん、持ってきたけどどうしたの？」
持ってきてくれたのは松潤で、事のあらましを説明すると苦笑してたけど、すぐにAちゃんの手を取って「綺麗にしようね」って優しい手つきで拭いてあげていた。
手つきの優しさもあったのか、松潤に触られてもびくっと震えはしたけどそれ以上の拒否は示さなかったAちゃん。
きっと松潤は優しい人っていうのを感じ取ったんだろうね。
「はい、綺麗になったよ。」
「ありがと松潤ー。Aちゃん、お手手綺麗になってすっきりしたねぇ〜。」
「まだ食べる？」
「うん、てか手ぇ突っ込んだだけで食べてないんだよね笑」
「あ、了解笑」
ごゆっくり〜といって出て行った松潤。
「少し食べてみる？」ってスプーンで掬って口元へ運ぶと、小さいけど口を開けて食べてくれた。
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羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりんさんこんばんは(.ﾟーﾟ)あら、もう1人同士がいてくださった嬉しい(´･∀･`)のんびりですがこれからもよろしくお願いします！ありがとうございました(｀･3･´) (2016年7月4日 23時) (
レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - もちふくさん» ありがとうございます(｀･3･´)内面が好きというのもあるんですが私自身が外面的なことを描くのが苦手というかちょっと書いてて、ん〜...ってなっちゃうんで(苦笑)共感してくれる仲間だいてよかった笑ありがとうございました(*'◇') (2016年6月24日 22時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
もちふく - わたしは今の感じが好きです！ちなみにわたしも内面派なので！！ (2016年6月24日 1時) (レス) id: c69f9f2e29 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» リクエストありがとうございますﾉﾉ ｀∀´ﾙ承りました！更新まで今しばらくお待ちくださいませ(.ﾟーﾟ) (2016年6月19日 20時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - くまさんさん» ありがとうございます〜(´･∀･`)更新は本当に遅いですが更新したときはまた是非来てくださいね〜(｀･3･´) (2016年5月14日 23時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽苡 | 作成日時：2016年5月7日 21時
