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side S
もう少しで夜が明けそうだ。
星は全く見えず雨の降る音だけが響いている。
今日はニノと急患担当の当直。
この前は3人くらいほぼ同タイミングで押し寄せてきてマジかよと手いっぱいだったけど今日はその分全然連絡も入ってこない。
「今日はこのまま何もなきゃいいなー。早く帰りてぇ。」
はーっとため息をついて、目の前に置いてある珈琲を飲み乾した。
その向かいでは黙々とゲームしてるニノ。
その様子をただぼーっと見つめてるとPHSが鳴った。
「...ちょっと翔さん、鳴ってますよ。これ。」
ニノに声を掛けられて気付く。
危ねぇ...
応答すると相手は潤。
どうやら救急車要請もない子供を保護したってことらしいけど、俺には全くさっぱり。
ニノも連れて行った方がいいっていうから、連れて処置室へと向かう。
･
処置室に入って潤が言った衝撃的な言葉。
＿＿この子、虐待受けてるよ。
おいおい、嘘だろ...
ニノと顔を見合わせるけど、こいつも唖然としてる。
でも潤が抱いている女の子は毛布に包まれているから体は見えないとはいえ顔だけでもやつれているのがわかるし顔色も最悪だ。
伸びきった前髪の隙間から額にあるように見えた小さな傷。
どうやら認めざるを得ないようだ。
俺らがこんな顔をしてちゃこの子も不安だろうとスイッチを切り替える。
38.4度、高熱とは言わなくとも辛いことには変わりない。
早く楽にしてあげよう。
「俺児相に電話してくるんで翔さんはその子お願いしますね。」
「ん、わかった。」
ニノが出て行ったのを確認したと同時に咳込み始めた女の子。
やっぱりこの雨の中長くいたのかはわからないけど風邪をひいたようだ。
ごほごほと痰が絡んだ咳も聞こえる。
それによく耳を澄ませて聞くとひゅーひゅーぜぇぜぇと喘息特有の喘鳴が聞こえる。
「潤、パルスオキシメーター持ってきてくれる？喘鳴聞こえるわ。」
「わかった。じゃあよろしく。」
潤から女の子を受け取った。
「ちょっとごめんねー。...冷てぇ...」
脈をとろうと毛布の中に手を入れると、くるまって暖かいはずなのに何故かひんやりとしている。
声をかけても、急に手を触れられたことで驚いたのか、それとも怖かったのか、びくっと身体を震わせた女の子。
「びっくりしたね、ごめんね〜」とあやして手首をとって脈に集中する。
...少し早い気もするけど問題はなさそうだ。
そこに雅紀が戻ってきたので智くんに来てもらうように伝えた。
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羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりんさんこんばんは(.ﾟーﾟ)あら、もう1人同士がいてくださった嬉しい(´･∀･`)のんびりですがこれからもよろしくお願いします！ありがとうございました(｀･3･´) (2016年7月4日 23時) (
レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - もちふくさん» ありがとうございます(｀･3･´)内面が好きというのもあるんですが私自身が外面的なことを描くのが苦手というかちょっと書いてて、ん〜...ってなっちゃうんで(苦笑)共感してくれる仲間だいてよかった笑ありがとうございました(*'◇') (2016年6月24日 22時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
もちふく - わたしは今の感じが好きです！ちなみにわたしも内面派なので！！ (2016年6月24日 1時) (レス) id: c69f9f2e29 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» リクエストありがとうございますﾉﾉ ｀∀´ﾙ承りました！更新まで今しばらくお待ちくださいませ(.ﾟーﾟ) (2016年6月19日 20時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - くまさんさん» ありがとうございます〜(´･∀･`)更新は本当に遅いですが更新したときはまた是非来てくださいね〜(｀･3･´) (2016年5月14日 23時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽苡 | 作成日時：2016年5月7日 21時
