ざ ー ざ ー と 。 ページ40
side A
今日雨すごくて、で、風もそこそこ吹いてる。
天気予報では、低気圧がゆっくり進んでるからここ数日は大雨が続くんだって。
最近は天気がいい日続いてたんだけどなー...。
今は夜勤中で寝静まった病棟にカタカタってパソコンの音が響いてる。
...今日少し冷えない？って思ってカーディガン羽織った。
「...ふぅ、疲れたー...。」
デスクワークが思ったより早く片付いて気分が少し上がる、俺笑
さーてと、見回り行ってこようかな。
よいしょって立って、懐中電灯持って。
ナースステーションから出ると、すぐ傍に大きな山が1つ...！？
何だとすぐさま懐中電灯で照らすと、小さく縮こまって泣いてるAちゃんの姿。
起きちゃったかな？
「Aちゃん、おっきしちゃった？」
目線に合わせながら声をかけると反応してこっちを見てくれた。
あーあ、涙と鼻水で顔がすごいことになってる(苦笑)
いつからいたのかはわかんないけど、でも寒そうで体が小さく震えてる。
このままだと熱出しかねないよ。
抱っこして、自分のカーディガンごと包んであげた。
「これであったかくなるよー。寒かったねー。」
ティッシュで顔周りを綺麗にしてあげてっと。
それにしてもどうして病室から出てきちゃったのかなぁ、ナースコール押してくれればいいのに...。
...それとも病室にいたくない理由が他にあったとか？？うーん...わかんない。
少しの間あやしていると、涙も止まって指を吸い始めたAちゃん。
もう少しで寝るかな？
「よし、お部屋戻ろっか。お布団で寝んねしようねー。」
言い聞かせながら病室に向かうと、はっと目を覚ましてヤダヤダと首を振り、ナースステーションに行けと言わんばかりに指さした。
病室を拒む理由は何だろう...あ、そっか...もしかしたら雨の音とかが怖いのかな？
ベッド窓側にあるから結構風の音とかで窓が音たてたりすることあるし
それにただでさえAちゃんがここに来た日もこんな天気だったから思い出しちゃったのかな、とも思ってみたり...
もう少ししっかり見てあげればこんな怖い思いしなくて済んだのに...。
ごめんね、Aちゃん。
ここに来れば多少は音は小さく聞こえるから。でもAちゃんの場合はここに来たところでどうやって助けを呼んでいいかわかんなかったんだね。
再びナースステーションに戻って、椅子に座ってゆらゆらと揺らしてあげるとあっという間に寝ちゃった笑
安心してくれてよかった...。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりんさんこんばんは(.ﾟーﾟ)あら、もう1人同士がいてくださった嬉しい(´･∀･`)のんびりですがこれからもよろしくお願いします！ありがとうございました(｀･3･´) (2016年7月4日 23時) (
レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - もちふくさん» ありがとうございます(｀･3･´)内面が好きというのもあるんですが私自身が外面的なことを描くのが苦手というかちょっと書いてて、ん〜...ってなっちゃうんで(苦笑)共感してくれる仲間だいてよかった笑ありがとうございました(*'◇') (2016年6月24日 22時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
もちふく - わたしは今の感じが好きです！ちなみにわたしも内面派なので！！ (2016年6月24日 1時) (レス) id: c69f9f2e29 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» リクエストありがとうございますﾉﾉ ｀∀´ﾙ承りました！更新まで今しばらくお待ちくださいませ(.ﾟーﾟ) (2016年6月19日 20時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - くまさんさん» ありがとうございます〜(´･∀･`)更新は本当に遅いですが更新したときはまた是非来てくださいね〜(｀･3･´) (2016年5月14日 23時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羽苡 | 作成日時：2016年5月7日 21時
