10 ページ37
side A
「えっ、Aちゃん熱！？」
翔ちゃんに突然、冷えピタくれって言われて何事かと思ったらAちゃんが熱出したって...。
大丈夫かなぁ、あとで様子見に行かなくちゃ。
素早く用意して渡すとすぐに翔ちゃんはいなくなった。
早くAちゃんのところに行きたいんだけど、なんせデスクワークが...(苦笑)
でも今は翔ちゃんとニノいるから大丈夫かな
...それにしても、ここまでAちゃんのこと気になって仕方ないのって、あれかなぁ、感情移入っていうやつかなぁ。
医療関係者がしちゃいけないうちの1つになってるやつ。
でも、仕方ないよ、ねぇ...。
変なこと考えてる暇あったらさっさとデスクワーク終わらせろ俺！！
頬を軽く叩いて気合を入れなおしてからデスクワークに取り掛かった。
それから大体10分くらいした頃、翔ちゃんとニノが病棟を出て行った。
だから多分今はAちゃん1人かな。
落ち着いたら様子見に行ってみよう。
さっきよりペースをあげて取り掛かる。
それから大体1時間くらいしてデスクワークを含めた自分の業務が少し落ち着いた。
Aちゃんの様子でも見に行こうかなー
「Aちゃんの病室行ってきまーす」
替えの冷えピタと、あとは一応熱で汗かいちゃってるかもって想定して軽く清拭の道具も持ってっと。
静かに扉を開けると、ベッドの上に座って、タオルケットを抱きしめてるAちゃん。
...可愛すぎる。
起きちゃってたかー...
できれば寝てる間に検温したかったんだけどなぁ...仕方ない笑
俺の姿を見つけると、反応して俺の方を指さしたAちゃん。
熱がある割には元気みたいで安心。
そして額に貼ってる冷えピタはお気に召さないらしくいじったのか、ちょっとズレてる笑
「Aちゃんおっきしてたのー？1人でお利口さんだったねー。」
柵を下して抱っこしてあげるとやっぱり少し汗をかいてる。
そして俺に剝がしてくれと言わんばかりに冷えピタをいじりまくってるAちゃん。
先に検温してみないと何とも言えないかなー、ごめんね。
耳式の体温計をこっそり取り出してAちゃんが気付かないうちにさっと検温終了。
んー...37度4分かー。
さっきと大して変わんないなー。でも、そろそろ冷えピタじゃなくてぬるピタになっちゃうし、いっか。
「Aちゃん、汗かいちゃったからお着替えしよっかー。さっぱりしよ？」
ね？って聞くと、小さく頷いてくれたAちゃん。
今は少しご機嫌みたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりんさんこんばんは(.ﾟーﾟ)あら、もう1人同士がいてくださった嬉しい(´･∀･`)のんびりですがこれからもよろしくお願いします！ありがとうございました(｀･3･´) (2016年7月4日 23時) (
レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - もちふくさん» ありがとうございます(｀･3･´)内面が好きというのもあるんですが私自身が外面的なことを描くのが苦手というかちょっと書いてて、ん〜...ってなっちゃうんで(苦笑)共感してくれる仲間だいてよかった笑ありがとうございました(*'◇') (2016年6月24日 22時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
もちふく - わたしは今の感じが好きです！ちなみにわたしも内面派なので！！ (2016年6月24日 1時) (レス) id: c69f9f2e29 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» リクエストありがとうございますﾉﾉ ｀∀´ﾙ承りました！更新まで今しばらくお待ちくださいませ(.ﾟーﾟ) (2016年6月19日 20時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - くまさんさん» ありがとうございます〜(´･∀･`)更新は本当に遅いですが更新したときはまた是非来てくださいね〜(｀･3･´) (2016年5月14日 23時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羽苡 | 作成日時：2016年5月7日 21時
