4 No side ページ31
大激怒を食らってから約数日。
事件は突然起こる。
午前中、容体も安定していることもあり、また、病棟が少し忙しいということもあって今日は1人でおとなしく待機。
プレイルームでおった折り紙をいじったり、智からもらったスケッチブックに何かを描いてみたりと1人で大人しく遊んでいた。
何かあったときのためにとナースコールもあり、雅紀たちにも「何かあったらこれ押してね？」と言われてはいるのだが、どうしてかAは1度も自分からコールすることはほとんどなかった。
しばらく遊んでいると急な尿意と切迫感がAを襲った。
びくりとA自身もそれを感じ取ったため、病室内に設置されているお手洗いに行こうと、動かしていた手を止め、ゆっくりとベッドから降りる。
しかし、限界はここで来た。
床にじわじわと広がっていく液体。
それは間違いなくAのモノであり、失禁であることを意味する。
一定期間それを見つめていたA。
おそらくは放心状態であろう。
＿＿また漏らして！！ほんとに学習しない子ね！！
＿＿いい加減にしてよ、この出来損ない！！この片づけ誰がやってあげてると思ってんの？！
＿＿アンタなんかご飯抜き！！
次々と脳内で再生される母親の罵倒の言葉の数々。
トイレが間に合わなければ、思い切り怒られお仕置きだと暴力を振るわれたりご飯を抜かれたりとひどい仕打ちを受けていた。
本来ならこれは子供にとっては仕方のないことであり、このような経験を積んでいきながら子供は成長するものである。
しかし、優美は違った。
失敗すればすべてAが悪いと一方的に決めつけいたのだから。
怒られる...また叩かれる...ご飯ももらえない...私が悪い子だから...！
そのような扱いが2年以上も続けばAが上のような気持になるのも無理はない。
その場にペタリを座り込み、あーあーと泣き始める。
お前は悪い子だと頭の中をループし続ける母親の言葉。
「Aちゃん？」
たまたま通りかかった女性看護師。
床に額を打ち続けているAを慌てて抱き上げれば、ひんやりとした感触が手に伝わってくる。
「そっかぁ、チーが間に合わなかったかな？気持ち悪かったね〜。きれいきれいしようね。」
ね？と優しく微笑む看護師だが、今のAにとっては数日前に大激怒されたこともあり、女性は恐怖の対象としか映っていなく、先程よりもより一層激しく泣き始め、ついには呼吸も乱れ気味になっていった。
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羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりんさんこんばんは(.ﾟーﾟ)あら、もう1人同士がいてくださった嬉しい(´･∀･`)のんびりですがこれからもよろしくお願いします！ありがとうございました(｀･3･´) (2016年7月4日 23時) (
レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - もちふくさん» ありがとうございます(｀･3･´)内面が好きというのもあるんですが私自身が外面的なことを描くのが苦手というかちょっと書いてて、ん〜...ってなっちゃうんで(苦笑)共感してくれる仲間だいてよかった笑ありがとうございました(*'◇') (2016年6月24日 22時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
もちふく - わたしは今の感じが好きです！ちなみにわたしも内面派なので！！ (2016年6月24日 1時) (レス) id: c69f9f2e29 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» リクエストありがとうございますﾉﾉ ｀∀´ﾙ承りました！更新まで今しばらくお待ちくださいませ(.ﾟーﾟ) (2016年6月19日 20時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - くまさんさん» ありがとうございます〜(´･∀･`)更新は本当に遅いですが更新したときはまた是非来てくださいね〜(｀･3･´) (2016年5月14日 23時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽苡 | 作成日時：2016年5月7日 21時
