ね る こ と - 1 No side ページ14
Aが入院してから約1週間が経過した。
入院当初と比べ体重も少しではあるが増加し、食事も興味を持つようになり、食べさせてもらうという状態には変わりはないし、食べ方も3歳児とは思えないほど汚いが、それでも食べるということには変わりなく大きな進歩であった。
対人関係については恐怖は消えきっていないものの、5人の医師や看護師にはちょっとした意思表示はするようになってきていた。
例えば、誰かが「おはよう」と声を掛ければ、小さく頷いたり、食事の時もお腹がすいていればもっと頂戴と口をパクパクさせて待機していたり...。
だが問題が1つあった。
眠っていると悪夢に魘され時々起きてしまう。
何かに追いかけられる夢だったり、母親を連想させる夢だったりと内容は様々だったがそれでもAを苦しめているものには変わりはなかった。
起こるのが見回り外の時間のため看護師たちはまだ気づけてない状態。
消灯時間になると、Aの部屋に看護師が電気を消しにやってくる。
「Aちゃーん、ねんねの時間だよー。お布団にいるかなー？」
今日の担当である雅紀がやって来た。
5人には反応を示すようで、雅紀の声にぴくりと反応するA。
雅紀はAの目線に合わせてしゃがむと「ねんねする前に歯磨きシャカシャカーってしよっか！」と夜にもかかわらず太陽のような笑顔でAに微笑みかける。
歯磨きをするという行為には慣れたようで特に嫌がる様子もなく小さく頷いてみせたA。
雅紀に歯磨きをしてもらい、布団を掛けてもらい...といつものことをしているはずだが、今日は少し様子が変。
布団をかけた途端、ふぇっと途端に泣き顔になってしまったA。
「えっ！？Aちゃん！？」
驚いた雅紀は慌ててAを抱き上げる。
抱き上げて背中をとんとんと優しく叩いてあげれば、ぎゅーっと雅紀のナース服を強く掴み胸元にぐりぐりと頭を押し付けてるA。
最初は戸惑っていた雅紀もAの行動を見て何かを理解したようで「大丈夫だよーAちゃん、まーくんずっとここにいるからねー」と泣いてるAの耳元で優しく囁くように声をかけてあげている。
ゆらゆらと揺らしているとすぐに眠ってしまったA。
ベッドに寝かせて布団を掛けてあげ「おやすみ。」と言葉をかけると雅紀は静かに出て行った。
暫くは眠っていたA。
しかし2時間後、起きたと思えば、わんわんと泣き始め手足をばたつかせて暴れ始めた。
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羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりんさんこんばんは(.ﾟーﾟ)あら、もう1人同士がいてくださった嬉しい(´･∀･`)のんびりですがこれからもよろしくお願いします！ありがとうございました(｀･3･´) (2016年7月4日 23時) (
レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - もちふくさん» ありがとうございます(｀･3･´)内面が好きというのもあるんですが私自身が外面的なことを描くのが苦手というかちょっと書いてて、ん〜...ってなっちゃうんで(苦笑)共感してくれる仲間だいてよかった笑ありがとうございました(*'◇') (2016年6月24日 22時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
もちふく - わたしは今の感じが好きです！ちなみにわたしも内面派なので！！ (2016年6月24日 1時) (レス) id: c69f9f2e29 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» リクエストありがとうございますﾉﾉ ｀∀´ﾙ承りました！更新まで今しばらくお待ちくださいませ(.ﾟーﾟ) (2016年6月19日 20時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - くまさんさん» ありがとうございます〜(´･∀･`)更新は本当に遅いですが更新したときはまた是非来てくださいね〜(｀･3･´) (2016年5月14日 23時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽苡 | 作成日時：2016年5月7日 21時
