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side O
「食べれたねぇ、お利口さーん。」
本当に少量だけど、食べてくれればそれでいい。
自分の意志で少しでも食べるってことが大事だから。
少しだけ口の外にはみ出してるお粥をスプーンで軽く掬ってあげると、少しか興味がわいてきたのか、スプーンを目で追いかけたり、魚の鯉みたいに口をパクパクさせて'もっとちょーだい'っていう風に主張してるAちゃん。
病院食って味付け薄目なんだけど気に入ったのかな？笑
3口くらい食べたところで、興味がなくなったみたい。
だけどよく食べてくれたなって感心。
「たくさん食べれて偉かったねぇ〜。」
怖がらせないように、頭を優しくぽんぽんとしてあげる。
時計を見るともう15時前。
あーばちゃんと交代したのが14時過ぎだったから1時間もかかったんだ。
でもこれが今のAちゃんのペースなんだからそれに俺らが合わせてあげればいいだけ。
時間的におやつの時間みたいだけどAちゃんはいらないかな。
それを伝えに行きがてら食膳を置きに行こうと「少しだけ待っててね」と言い聞かせて急いで病室を出る。
ナースステーションに行くと、ちょうどしょーくんと会って。
Aちゃんの病室に行くみたい。
少しだけだけど食事はとってくれたから褒めてあげてねって伝えて、一緒に行こうとしたんだけど看護師さんのお呼び出し受けちゃってあとはしょーくんに任せることにした。
side S
時間ができたから様子を見にAちゃんの病室に。
多分これから長い付き合いになるからコミュニケーションをとって、少しでも心を開いてほしいからね。
智くんの話だと少しだけど食事もとってくれたみたいだから一安心。
そーっと扉を開けてAちゃんの様子を見てみる。
「Aちゃん、こんにちは〜。ご飯食べれたんだって？偉かったね〜。」
目を見て優しく話しかけてみる。
「...っ...」
やっぱり警戒してるのか、体を震わせて涙をため始めた。
こんな小さい体で3年間も耐えてきたんだもんな。そりゃあ、こんだけ溜まってても仕方がない。
俺らが焦ってたって状態を悪化させるだけ。
ゆっくり距離を縮めていけばいい。
「Aちゃーん、大丈夫。怖くないよ。Aちゃんが嫌なことも怖いこともなーんもしないから。大丈夫大丈夫...。」
小さな手を取って包むように優しく握った。
すごく細い腕に見える青紫や赤紫色の痣がすごく痛々しい。
それとAちゃんが嘔吐したのはほぼ同時だった。
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羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりんさんこんばんは(.ﾟーﾟ)あら、もう1人同士がいてくださった嬉しい(´･∀･`)のんびりですがこれからもよろしくお願いします！ありがとうございました(｀･3･´) (2016年7月4日 23時) (
レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - もちふくさん» ありがとうございます(｀･3･´)内面が好きというのもあるんですが私自身が外面的なことを描くのが苦手というかちょっと書いてて、ん〜...ってなっちゃうんで(苦笑)共感してくれる仲間だいてよかった笑ありがとうございました(*'◇') (2016年6月24日 22時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
もちふく - わたしは今の感じが好きです！ちなみにわたしも内面派なので！！ (2016年6月24日 1時) (レス) id: c69f9f2e29 (このIDを非表示/違反報告)
羽苡(プロフ) - ゆりりんさん» リクエストありがとうございますﾉﾉ ｀∀´ﾙ承りました！更新まで今しばらくお待ちくださいませ(.ﾟーﾟ) (2016年6月19日 20時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - くまさんさん» ありがとうございます〜(´･∀･`)更新は本当に遅いですが更新したときはまた是非来てくださいね〜(｀･3･´) (2016年5月14日 23時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽苡 | 作成日時：2016年5月7日 21時
