If... ページ9
そっとおーちゃん先生の胸から離れて顔をあげて先生を見つめる。
ん?ってふにゃんと笑う先生。
私は再びノートに書き込んだ。
<もし私がきえたら、みんなよろこんでくれるの?しあわせになれるの?私はいらないそんざい?生きててもいいの?>
「...まーたそんなことー...お馬鹿。」
パチっとデコピンされた。
おーちゃん先生のデコピンは地味に痛い。ひりひりする。
そっとされたところを押さえた。
悲しい顔をするってわかってるなら聞かなければよかったじゃんって自分で自分を怒る。
どうしていいか、わからなくなって再び目を伏せた。
おーちゃん先生がAって私の名前を呼ぶ。
目を合わせたくなくて、無視、した。
「A、ちゃんとこっち見て。」
少し低い声だ。怒ってるよね、と、ぐいっと顎を掴まれて強制的に先生と目が合う。
「A?よーく聞いて?Aは俺にとってすっごく大事な存在なの。俺だけじゃないよ。しょーくん、ニノ、あーばちゃん、松潤にとってもすっごく大事な存在。大切じゃなかったらこんなふうにお話もしないし、苦しい時も一緒にはいてくれないよ?Aが嬉しい時は俺たちも嬉しいしAが苦しい時は俺たちも苦しいの。だからAが自分の事迷惑だとかいらないって思ってたら俺たち悲しいな〜...。」
そっとおーちゃん先生が私の手をとって包むように握る。
少し黒い肌、華奢そうに見えるけど実は安心出来る力強い手。
悲しそうに笑うおーちゃん先生に胸がきゅっと苦しくなる。
前にもこんなふうな安心するような言葉、言ってくれた気がする。
精神科の先生っていうのもあるけどそれ以前にはおーちゃん先生のオーラとか人柄が安心出来るんだろうなーって思った。
「だから、もうこんなこと思っちゃ駄目だよ?わかった?」
ね?って首をこてんと傾げる。...これを世では萌えというのか。可愛い。
うんと頷いた。
「Aいい子ー!」
わしゃわしゃって頭を撫でてくれるおーちゃん先生。
「あー!おーちゃんがAをいじめてるー!」
元気な声で入ってきた相葉ちゃん。
ってことはお昼、かな?
「ちげーよあーばちゃん!精一杯可愛がってんのー。」
むっすーとまるで小さな子どものように不満げに唇を尖らす先生。
あひゃって独特に笑い「A、襲われないようにね!」ってお盆を机に乗せて楽しそうに出て行った。
「もー、あーばちゃんー...」
ってまだ不貞腐れてる先生。
子供みたいで可愛くてちょっと微笑ましかった。
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あさ(プロフ) - 5人が忙しくて、主人公がストレスをためて、発作をおのすが、見たいです。 (2017年11月28日 18時) (レス) id: f3fc70be44 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 憂依さん» ありがとうございます!よろしくお願いしますm(*_ _)m (2016年4月6日 8時) (レス) id: d375406796 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - 優さん» リクエストありがとうございますノノ `∀´ル承りました。更新までしばらくお待ちくださいませ(`・3・´) (2016年4月6日 5時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 憂依さん» 全然大丈夫です!(´˘`*)リクの内容なのですが、主人公ちゃんがストレスを溜めすぎて自傷をしてしまい先生達が支えるみたいなお話が見たいです! (2016年4月5日 0時) (レス) id: d375406796 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - 数分で返してきた怖いなんて思わせたらごめんなさいorzたまたまなんで。リクエストは受け付けてますよ〜。設定にもある通り、誰がどのようにというのをできるだけ詳しく(アバウトな場合はこちらで決めさせてもらいます)書いていただければ!お待ちしてます(*'◇') (2016年4月4日 0時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽苡 | 作成日時:2016年2月12日 22時