My Days in Hospital [Storm]

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はぁ...つまんないよー...。


「時々様子見に来るからしっかり寝てるんだよ？何かあったら我慢しないですぐに絶対に必ずナースコール押すこと！」


少し寝て様子を見てみようって話になって、私の頭を撫でて念に念を押してナースコールを押すように伝え、病室を出て行った相葉ちゃん。
時計を見ると9時58分。


もうそろそろ来る頃かな、ピエロさん。




〜〜〜♪




ハーモニカの音が聞こえる。
それと同時に「ぴえろさんだぁーっ」って嬉しそうな病棟の子の元気な声が聞こえた。


いいなぁ...私も中に入りたい。


微熱だって言っても私自身はすごく元気なの。
体がついていかないだけ。


別に熱少しくらいあったって本人が元気ならプレイルームに行かせてくれてもいいじゃない。



ここにいるときの唯一の楽しみなのに...。
きゃははって聞こえてくる皆の声。


熱がなかったら今頃プレイルームでピエロさんたちと楽しいひと時を過ごしてるはずだったのに...



何もしないのも手持ち無沙汰があったから、イヤホンをテレビに差し込んで、テレビの電源を入れた。
炭酸飲料のCMがやってて、ヒーローのような恰好をした俳優さんたちが敵をバンバン倒して、最後にぐーって飲み物を飲むやつ。



相葉ちゃんとこの人が似てるなーって思ったりしたこともあったけど。


適当にチャンネルを変えて面白そうな番組がないかを探す。
恋愛ドラマ。


うん、私にはまだ少し刺激的。


ニュース。


かぶ？とか私ちょっとまだわからない


お笑い。


たいして面白くない、まだ先生方のお話聞いてるほうが面白い。
さてさて、お次はっと...





「...」





すぐにテレビを消した。

リモコンのがしゃんって落ちる音が病室に響く。



お母さんが子供に暴力をふるってた。
痛いとかやめてって泣いてるのに、お母さんはうるさいって怒って何度も何度も叩くの。



『もうアンタってほんとに邪魔なの！！アンタがいるせいでいつもいつも男に逃げられんのよ！！アンタなんて生むんじゃなかった！！今すぐ消えればいいのに！！』



私はお母さんに望まれて生まれた子ではない。
最近よく言われる'できちゃった婚'っていうもの。


だからいつも八つ当たりされるのも私。

叩かれるのも蹴られるのも傷つく言葉を言われるのも...



ぴえろさーんって笑ってる子たちの声が近い場所にいるはずなのに遠くに聞こえる。





震えが、止まらない。

　
　
　
　
　
息が、苦しい。



そんなとき...

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