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目が覚めた。
何だか息苦しくて。
でもまだ周りは真っ暗で、よーーく目を凝らして時計を見るとまだ1時。
もちろん傍には潤くんはいなくて...。
ライトをつけて、ネブライザーを探す。
あ、あったあった。
だけど咳はあまり治まってくれない。
夜だってこともあるのか何だか怖い。
気付いたらナースコールに手を伸ばしてた。
押したら知らない看護師さんが出て少し驚いてたけど「すぐに行くからね」って答えてくれた。
こんな時間にコールすること自体がまずないからびっくりしたんだろうね。
咳と闘いながら、誰か来てくれるのを待つ。
「Aちゃん大丈夫?」
来てくれたのは五十嵐さんらしき人の声。電気つけるよって周りが明るくなる。
「あー、発作出ちゃったかー。」
そう言ってきたのは和先生。聴診器に手をかけてるからすぐにされるってわかった。
「大丈夫、すぐに楽になるからねー。和先生に元気か確認してもらお?」
五十嵐さんに先回りされて、服をまくられる。
その隙間から入ってくる聴診器。
緊張と恐怖で変な呼吸になりそうなのを和先生が「ゆっくりすーはーってやってみて?」って優しくいってくれる。
五十嵐さんと一緒にすーはーってやる。
「まだ軽いほうだけど一応吸入だけしとこっか。ね。」
「わかりました。」
五十嵐さんが用意をしに出て行って、代わりに和先生が背中をさすってくれる。
吸入するものが来て、吸入を済ませた。
小発作のせいで眠気がさめちゃって、あまり眠くない。
「眠れないの?」
くふって小さく笑ってる和先生。
小さく頷く。
暗闇だから私の行動が見えてるかわかんないけど。
「んー、そーねー...なんか面白い話ねえかなぁー。」
とんとんって私のお腹を叩きながら考えてる。
あ、そうだって何か思いついたみたいで、話を聞いてると、ほとんど相葉ちゃんの失敗話とか翔先生の面白い話とか。
しかも話し方が面白くて私までそこにいるって感じだった。
うとうとしてきて、すぅっと気持ちよく眠れるかなって感じに段々と遠くなってく和先生の声。
「おやすみ、A。」
何だか和先生に頭を撫でられた気がした。
その日見た夢は、とてもいい夢だった。
*request-我慢のし過ぎ End*
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あさ(プロフ) - 5人が忙しくて、主人公がストレスをためて、発作をおのすが、見たいです。 (2017年11月28日 18時) (レス) id: f3fc70be44 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 憂依さん» ありがとうございます!よろしくお願いしますm(*_ _)m (2016年4月6日 8時) (レス) id: d375406796 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - 優さん» リクエストありがとうございますノノ `∀´ル承りました。更新までしばらくお待ちくださいませ(`・3・´) (2016年4月6日 5時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 憂依さん» 全然大丈夫です!(´˘`*)リクの内容なのですが、主人公ちゃんがストレスを溜めすぎて自傷をしてしまい先生達が支えるみたいなお話が見たいです! (2016年4月5日 0時) (レス) id: d375406796 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - 数分で返してきた怖いなんて思わせたらごめんなさいorzたまたまなんで。リクエストは受け付けてますよ〜。設定にもある通り、誰がどのようにというのをできるだけ詳しく(アバウトな場合はこちらで決めさせてもらいます)書いていただければ!お待ちしてます(*'◇') (2016年4月4日 0時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽苡 | 作成日時:2016年2月12日 22時