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おーちゃん先生は意外に体が弱いってことが分かった。
その話をして、翔先生、和先生、相葉ちゃん、潤くんと一緒に住んでることも知った。
5人で暮らしてたらすごく楽しそう
いつも一緒のところを見てるわけじゃないけど、朝の診察のときとか、あとは暇な時に来てくれて話してくれることとかで5人が仲いいっていうのはよーくわかるもん。
ふぅって小さくおーちゃん先生が息をつくと、私の頭に大きな手をのせてふにゃって笑う。
「A寂しかったでしょ?」
突然の言葉にびっくり。
遠回しよりはいいけど、直球すぎるのも少し怖い。
精神科は元気がなくなった心を元気にするところなんだよってカウンセリングをしたときにおーちゃん先生が言ってた。
でもいつもいつもおーちゃん先生は私の核心をついてくるから、本当に心の中がわかるんじゃないかなって思う。
そう、あれ、エスパーとかってやつ。
確かに寂しかった。寂しかったよ?
でもね、もう慣れてるから平気なの。
『さみしかったけど、だいじょうぶだったよ。』
ってノートに書いて見せる。
そしたら「子供が痩せ我慢しないの」ってデコピンされた。
そうかもしれない、そうかもしれないけどさ...私もう小学3年生だよ?
私より小さい子が痛いよって泣いてたら先生方はそっちを優先していっちゃうでしょ?
そうやって返したいけど、そう返しちゃ駄目だとか、どう示せばいいかわかんないとか、そういうのが頭の中を支配する。
「Aはさぁ、甘えたいって思わないの?」
急に質問内容が変わるからびっくりした。
しかもすごく答えにくい質問。
『あまえていいときがわかんない、どうやってしていいかわかんない』
そう書いたのを見せたらおーちゃん先生はふはって口元に手を当てて小さく笑った。
「Aもしょーくんと一緒で固すぎるんだよねぇ〜。」
かたすぎ?
しかも翔先生と一緒って...なんだかあまりうれしくない。
「熱出たときとか、夜に目が覚めたときとか少し風邪ひいたときとか怖いとき、1人って嫌っていうか寂しいじゃない?」
まぁ、確かに。
素直に首を縦に振る。
「そういうときはどうしてほしいと思う?」
『だれかにそばにいてほしい』
「それでいいの。」
くしゃって頭を撫でられた。
それがAの仕事って言われちゃった。
まるで泣くのが赤ちゃんの仕事っていうように甘えるのが私の仕事だという風に。
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あさ(プロフ) - 5人が忙しくて、主人公がストレスをためて、発作をおのすが、見たいです。 (2017年11月28日 18時) (レス) id: f3fc70be44 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 憂依さん» ありがとうございます!よろしくお願いしますm(*_ _)m (2016年4月6日 8時) (レス) id: d375406796 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - 優さん» リクエストありがとうございますノノ `∀´ル承りました。更新までしばらくお待ちくださいませ(`・3・´) (2016年4月6日 5時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 憂依さん» 全然大丈夫です!(´˘`*)リクの内容なのですが、主人公ちゃんがストレスを溜めすぎて自傷をしてしまい先生達が支えるみたいなお話が見たいです! (2016年4月5日 0時) (レス) id: d375406796 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - 数分で返してきた怖いなんて思わせたらごめんなさいorzたまたまなんで。リクエストは受け付けてますよ〜。設定にもある通り、誰がどのようにというのをできるだけ詳しく(アバウトな場合はこちらで決めさせてもらいます)書いていただければ!お待ちしてます(*'◇') (2016年4月4日 0時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽苡 | 作成日時:2016年2月12日 22時