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その後、何回か喉の奥に指を突っ込まれ、ようやく全部吐き出せた。
終わった頃には疲れてて、軽く息が切れていた。
ふらっとする身体を誰かに支えてもらう。
危なっとか言うから多分相葉ちゃん、かな。
ぼんやりとした視界にうつるのは、手袋を外している翔先生。
指突っ込んだのも翔先生だ。
「Aー、わかるー?」
とんとんって私の肩を軽く叩く翔先生。
少し疲れてぼーっとするけど、わかるから、うんって小さく頷いた。
急にどうしたんだろうねーって私の頭を撫でてくれる相葉ちゃん。
うーんと翔先生も頭を悩ませてるけど、私はその原因はもうわかってるから、言わない。
何で黙ってたの?って怒られると思うし...
迷惑かけて怒られるってすごく最悪なパターンだと思うから。
「とりあえず落ち着いたし、あとはゆっくり寝ろよ?気持ち悪かったらすぐ呼べな?今日俺いるから。」
ぽんぽんって私の頭を軽くたたいて病室を出ていこうとする翔先生とそれに続く相葉ちゃん。
寂しいからって、行かないでって思ってもそれを行動に移すことはできず、伸ばそうとした手もそのまま引っ込めてしまった。
その夜、吐き気は襲ってこなかったものの、胃痛が時々襲ってきて、その都度、目を覚ましてしまい、あまりいい眠りとは言えなかった。
朝、体内時計がしっかりしてるせいか、眠れなくてもいつもの起床時間、7時にはしっかりと目を覚ました。
朝食の時間までちょうど30分。
胃痛の度合いもそれほど変わってなくて、痛いことは、痛い。
少しの間、本を読むこと食事10分前。
ふと窓辺に目を向けてみれば、天気が良くてお日様が部屋を照らしてる。
いい天気だなぁ...
窓辺に行こうと思ってベッドから下りる、と同時に体が重くなってガタンってその場に座りこんじゃった。
なんで?力が入らない。
薬も今は副作用があまりないものを使ってるって言ってたし...もしかして最近あまりベッドから出られてなかったから体力が落ちたってこと?
立ち上がりたくても力入らなくて立てないし
困ったなぁ...これじゃあトイレに行きたくても行けないよ。
でもトイレには行きたかったから、床を這うようにしてトイレへと向かった。
トイレ付きの個室で助かった笑
っていうかもう少しでご飯きちゃう。早くベッドに戻らなきゃ。
何とか這って這って、ベッドに行きついたと同時に
「Aー、朝ごはーん!!」
って朝からハイテンションな相葉ちゃんが、来た。
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あさ(プロフ) - 5人が忙しくて、主人公がストレスをためて、発作をおのすが、見たいです。 (2017年11月28日 18時) (レス) id: f3fc70be44 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 憂依さん» ありがとうございます!よろしくお願いしますm(*_ _)m (2016年4月6日 8時) (レス) id: d375406796 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - 優さん» リクエストありがとうございますノノ `∀´ル承りました。更新までしばらくお待ちくださいませ(`・3・´) (2016年4月6日 5時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 憂依さん» 全然大丈夫です!(´˘`*)リクの内容なのですが、主人公ちゃんがストレスを溜めすぎて自傷をしてしまい先生達が支えるみたいなお話が見たいです! (2016年4月5日 0時) (レス) id: d375406796 (このIDを非表示/違反報告)
憂依(プロフ) - 数分で返してきた怖いなんて思わせたらごめんなさいorzたまたまなんで。リクエストは受け付けてますよ〜。設定にもある通り、誰がどのようにというのをできるだけ詳しく(アバウトな場合はこちらで決めさせてもらいます)書いていただければ!お待ちしてます(*'◇') (2016年4月4日 0時) (レス) id: a10bf46b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽苡 | 作成日時:2016年2月12日 22時