My Days in Hospital [Storm]

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湧き水のように出る涙を何とか止めて、さっき翔先生が微熱と言ってたことを思い出して、熱を測る。

37.3℃。まぁ微妙な...。
だけど少し身体重いかも。

そして私はいつも筆談に使っているノートを取り出した。

翔先生は、私のこと頑張り屋だとか我慢強い子って思ってくれてたみたいだけど、全然違うんだよ。
お母さんもたまにしか来てくれないで寂しいし、薬だって嫌々飲んでるし、実は薬2回くらいサボっちゃったりしたよ。診察も嫌だって拒む。でも何でもかんでも嫌々ってしたら翔先生も和先生もおーちゃん先生も相葉ちゃんも潤くんも私のこと嫌いになっちゃうでしょ？ばいばいってどこかに行っちゃうでしょ？


それが怖い


私のお母さんがそうだったから。

あれしなさいこれしなさいと指示するお母さんに嫌だと拒絶を示すと、冷たくもういいって言われて男の人とどっか行っちゃう。

何回も経験したから、もう、ばいばいってされるのが嫌なの。

我儘も本当はたくさん言いたい、お仕事だってわかっていても、もう少しそばにいて？ぎゅーってして？一緒に寝て？ってたくさん甘えたい。今まで以上に愛されたい。


だけど自分の欲を吐けば吐き出すほど皆がいなくなっちゃうんじゃないかって怖い
だからいつも強い自分でいる。
何でも自分で出来るよって...そうすれば先生方も安心してばいばいしないかなって。


大好きな人ほど遠くには行ってほしくないから。ほら、大事なものほど手放したくないっていうし。


愛されたい、甘えたい、一緒にいたいって思うのは、私の我儘？



この気持ちをどうノートに書いていいかわからなくて少しの間、筆記用具を持つ手が止まっていた。
今更書いても...。あ、だけどこれだけ...


...書き終えたと同時にお腹が勢いよくなった。
私、昨日のお昼から食べてないや。

っていうか今何時！？...朝！？確かに陽の差す角度が変わってるし、時計の針も朝食の時間を過ぎていた。
ていうか、私昨日ずっと起きなかったってことかー...吃驚。

多分翔先生が今来たってことは当分看護師さんは何もない限りは来ない。

だけど正直に言えばお腹がすきすぎて少し胃が痛い。
こんな時に限って冷蔵庫にためておいたゼリーとかはない。お昼ご飯まで我慢するしかないのかなぁ...

でも起きたら起きたってナースコールとか押した方がいいのかな。

そう思って今回は素直にナースコールを手に取って、少しだけ押すか押さないか躊躇ったけど、強く押した。

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