理想の終わりとは。 ページ20
思えば、彼女と私の共通点などあっただろうか。
───ないはずはない。彼女は瞬間的に私より速く移動することができる。そう、彼女も速いのだ。
彼女と私の間で、話すことはあるだろうか。
───ないはずはない。彼女は考えることが苦手で、加えて無知なのだ。様々なことを知っている私は、彼女に知識を与えることができる。
彼女に立ち入る隙はあるのだろうか。
───ないはずはない。彼女は人間の里に訪れることがある。その機に
彼女には主さえいれば、良いのではないか?
───分からない。けれど、私は”思考レベルを相手に合わせる”ことができる。不可解そうに首を傾げる彼女が、喜んで頷いてくれるようにできるだろう。従者が首を傾げることを主が仕組んでいるのだとしたら、それは考えることを促しているのかもしれない……が、理解できないことを押し付けても彼女の成長には繋がらないのではないか。
彼女に私は必要なのか?
───はっきり言って必ずではない。私と彼女が関わらずとも、変わらず時は進んでいただろう。
私が彼女を欲しているだけなのではないか?
───人間が好きなだけだ。彼女だけ、という訳ではない。
本当にそうなのだろうか?
───何も、分からないのだ。
───彼女の側にいたい、と思う気持ちもあるけれど。
───私は私に正直であることを、頑なに隠蔽している。あくまでも社会の駒として動きながら、社会を否定する、彼女よりもずっと曖昧な存在。
───曖昧さ故に、惹かれたのかもしれない。
今更それが分かったところで、それが愛……恋心だと分かったところで、どうしろというのか。
理想の終わりは何処へやら。私は彼女の何になれば良い?
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ゆめえぬ(プロフ) - ミリアさん» 私も2時間ちょっと前に終わったところですね。お疲れ様です。お誘いは嬉しいのですが、当方東方しかまともに書けないので……すみません。 (2019年12月9日 21時) (レス) id: 201cd87573 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめえぬ(プロフ) - 星スピカさん» ありがとうございます…… (2019年12月9日 21時) (レス) id: 201cd87573 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - お仕事終わりました。すみませんでした;;更新頑張って下さいね! (2019年12月9日 16時) (レス) id: 529b85d986 (このIDを非表示/違反報告)
星スピカ - 友人で仕事中のミリアさんが「すみませんでした;;更新頑張って下さい」って言ってました。 (2019年12月9日 12時) (レス) id: c52f7f856a (このIDを非表示/違反報告)
ゆめえぬ(プロフ) - 星スピカさん» ありがとうございます!不定期更新なので、気が向いた時にでも見て行ってください……! (2019年12月9日 12時) (レス) id: 201cd87573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめえぬ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/muraku461/
作成日時:2019年5月1日 21時