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泉は特に、ミニリュウやハクリュー、クズモー等といったドラゴンタイプのポケモンが多く集まる場所だ。わざわざ彼らがいないタイミングを狙わなければ他の野生ポケモンは寄り付かない程、其処はドラゴンポケモンの縄張りとして認識されていた。
だからこそ、リグファルは其処に入ることが出来る。
透明度の高い清水がこんこんと湧き出る泉は、現在幾体ものミニリュウと保護者らしきハクリューが水浴びをして遊んでいるところであった。
リグファルがやって来たのに気付くと、ミニリュウ達はパシャパシャと水面を叩いてはしゃぎ、ハクリューは美しい鳴き声で空気を震わせて歓迎する。
「ヴィオレントの口漱ぎをさせてやりたいんだ。すまないけれど、少しの間離れてくれるかな」
一つ頷いたハクリューが水から陸に上がると、それに続いてミニリュウ達も陸に上がった。サザンドラは一瞬ハクリュー達に目をやり、すぐに泉に戻して真ん中の頭と左右の腕を水に突っ込んだ。かと思えば、水が心地良かったのだろう、躰ごとバシャンと飛び込んでしまったので、リグファルは苦笑するしかない。
自分のポケモンが楽しそうにしているのは見ていて面白い。けれど、余り独占し過ぎると、リグファル相手とはいえハクリュー達も流石に怒るだろう。それは面倒だった。
「ヴィオレントー。水遊びも良いけど、早いとこ上がってこないと置いていくよー」
そんなのって無いだろ! 泉から3つの頭だけを出して鳴くサザンドラに、リグファルはふんと鼻を鳴らして木にもたれる。自分のポケモンが愛おしくとも、その辺りはキッチリしておかなければ。
不服そうに喉を鳴らしていたサザンドラは、渋々といった風に泉から出て躰を大きく震わせ水滴を落とす。
良い子良い子と頭を撫でると、目を細めてグルグルと甘えるように喉を鳴らす。進化して尚、子供っぽさの残るポケモンである。
さあ行こう。リグファルはサザンドラを連れて再び歩く。泉を離れていくと、ハクリューとミニリュウ達がまた泉で遊び始めた。サザンドラは名残惜しそうにチラチラと後ろを振り返っていた。
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アカツキ(プロフ) - ブバルディアさん» はい、大丈夫ですよ。しかし、僕は学生ですので、17時頃までは返信が出来なくなりますので、ご了承頂ければ。 (2020年9月15日 7時) (レス) id: 35e0420a1f (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - はい。もしもよければボードにお伺いしてからでもよろしいでしょうか?長くなりそうですので…… (2020年9月15日 7時) (レス) id: fb353fd18f (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - ブバルディアさん» ご希望ありがとうございます。ブルーナさんのCSを拝見させて頂きましたが、勤勉で努力家なブルーナさんとサボり魔で問題児のリグファルとでは、出来る関係性に限りがあると思いました。ブバルディアさんのお考えを聞いてから受け入れるか否か決定しても良いでしょうか? (2020年9月14日 23時) (レス) id: 35e0420a1f (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - こんばんは。もしよければ、リグファル君とうちの子で関係を組ませていただきたいです。どうでしょうか? (2020年9月14日 22時) (レス) id: fb353fd18f (このIDを非表示/違反報告)
シルヴァディ(プロフ) - アカツキさん» 大丈夫です。時間がある時に来てください (2020年9月14日 21時) (レス) id: 5c591c0540 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2020年9月13日 22時