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と、意気込んだものの…。


「おらあっ!!」

「ぎゃあああああす!!やめて来ないで〜!!」


何故か集中攻撃されて、武舞台を逃げ回る始末。


「何で私ばっかり〜!?」


必死で逃げるが、執拗に攻撃される。
あっちへ行ってもこっちへ行っても、相手に行く手を阻まれる。


「行け!!お前ら!!その見るからに弱そうな女を落とせ!!」


見上げると、第9宇宙の界王神、ロウが戦士達に声を掛けていた。

なるほど。まずは弱いやつから落として、人数を減らそうってワケね…。


(めっちゃ迷惑!!)


もう泣きべそで逃げ回っていると、


「おい、A!!大丈夫か?」

「あっ、悟空!!」


悟空が駆けつけてくれた。


「おめえら、大勢で狙うなんて卑怯だぞ!!」


気が付けば、私は悟空の背中にしがみ付いていた。
それくらい怖かったから。


「これはお遊びじゃねえんだ。生死を賭けた戦いに卑怯もクソもあるかよ。
それくらい、てめえにも解るだろ?チビ助」

「はっ!?チビ!?」


トリオ・デ・デンジャーズの長男、ベルガモの言葉に腹が立った。
卑劣な行為もそうだけど、何より「チビ」って呼ばれた事に。

私は悟空から離れると、ゆっくりと両手を広げた。


「だ・れ・が…「チビ」だコラ、この犬っコロ共が!!」


すると、私の手の平から紫色の気弾が出て、トリオ・デ・デンジャーズに向かって放たれた。
擦れ擦れで避けられたけど、相手を怯ませるのには充分だった。


「な、何だこの女…強い…!!」

「あんたらだけは、ぶっ飛ばす…!!」


完全に頭に来た私は、続け様に気弾を無数に打ち込んだ。
その攻撃には、見ていた悟空も息を飲んでいた。


「す、すっげー!!おめえ、やっぱすげー強えな!!」


でも、今の私には返事をする余裕も無かった。
ただ目の前にいる相手を倒す事だけに集中していた。


「何やってるおまえら!!そんな女さっさと落とせ!!」


ロウの言葉に、また苛立ちが募る。


(女だとか子供だとか…この世界の男は何でそういう失礼な事言うんだろうね!?)


私は決着を付ける為、力を籠める。
そして、巨大な気弾を生み出すと、トリオ・デ・デンジャーズに向かって投げた。


「ぶっ飛べええええええ!!!!」


トリオ・デ・デンジャーズは避けようとしたが、気弾はまるで意志を持っているかのように、
三人を追い詰めた。

そして―――。


爆音と共に、トリオ・デ・デンジャーズを武舞台から飛ばした。

16: 猫耳の狩人→←14: 誰が為に



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ショコラ - 続きが見たいです!最高です!頑張ってください! (2019年3月25日 16時) (レス) id: 42e634d4fe (このIDを非表示/違反報告)
ラム - この小説、数え切れないほど見てるけど飽きないなう。 (2018年7月29日 1時) (レス) id: fc46052f13 (このIDを非表示/違反報告)
ふが猫 - 続き、楽しみにしていマス!頑張って下さい^ ^ (2018年1月11日 19時) (レス) id: 28390f522d (このIDを非表示/違反報告)
蒼生隻(プロフ) - すごくキュンキュンしました!更新待ってます! (2017年12月25日 21時) (レス) id: 9ab991b36a (このIDを非表示/違反報告)
タナトフィリア - 面白かったです!これを読んでから、フリーザが好きになりました!応援してます!更新、待ってます! (2017年12月10日 20時) (レス) id: 3f49c62afd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ワルねこ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月26日 14時

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