【ヒロアカ】ドラゴンな女子高生 3 (ページ36)

今日:12 hit、昨日:4 hit、合計:50,879 hit

第121話第五試合、開始ページ36

＿

どういう展開にしようかすごく悩んだ。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

整理しよう。

まずB組チームが警戒するのは、緑谷君と私。
機動力と戦闘力が高い私達を止めるため、間違いなく心操君の″洗脳″が来る。
だが相手チームの庄田君、柳さん、小大さんによる姿を見せないまま攻撃できる手段が揃っており、彼らを先に見つけなければならない。だから″囮役″として私達2人が最適なのだが…。

ここで怖いのが物間君だ。
私の個性を持っている以上、″囮役″の不意を突いてお茶子達3人を先に捕まえる事もできる。だからどちらかが残る必要があり＿＿＿

これは私の方が有効だという結論に至った。まだ響香や宍田君には劣るが、五感を使った″索敵″なら彼らを見つけられる可能性が高い。

「つまり…？」

「その囮役に僕が＿＿＿！！」

ウォーミングアップを済ませた緑谷君が目の前に着地した。

「どう？何か″個性″がへんかもとか言ってたけど…」

「うん。全然何ともないや、いつも通り！」

『それは良かった』

「大丈夫かよー…おまえ頼りだぜ…？」

「大丈夫、絶対勝てる」

グッと笑った緑谷君。
その目は自信に満ちていた。

『よし、行こう』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『この辺りにはいない、か…』

視覚、聴覚、嗅覚を強化して索敵するが、反応はない。少し離れた所に緑谷君がいるだけだ。

範囲を広げたいが、上空に飛んでしまうと見つかりやすくなってしまい皆の位置がバレる。また、″洗脳″の対策で常に皆の顔が見える距離にいる必要があった。

「キャア」

『！』

お茶子の声…いや、違うな。
後ろを振り向くと、皆と目が合う。何も起きていない。

(心操君の…てことは、結構近いな)

鼻をすんとする。僅かに匂いが違う。
向かうべきか？いや、まだ他の4人が＿＿＿

「なんかくっついた！」

峰田君達の元に飛んでいく何かの物体。
柳さんの″ポルターガイスト″だ。
″索敵″を一旦止め、皆の元に向かう。

「どわァ！！」

『っ！』

小大さんの″サイズ″で大きくなった物体が、庄田君の″ツインインパクト″で威力が増す。逃げ惑う皆にぶつからないよう、鱗を纏った手足で弾いた。

＿