【ヒロアカ】ドラゴンな女子高生 3 (ページ31)

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第116話第二試合ページ31

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第一試合メンバーの反省も終わり、
各々チームで話し合う中、
Aは八百万の元へ向かった。

『百』

「Aさん！」

『どう？オペレーション』

「ええ、何通りかは既に策を…」

流石。
一時、自分に自信を持てなくなっていた時期もあったようだが、今は生き生きとしていて眩い。

『がんばれ』

「はい！いってまいります」

拳をグッと突き出すと、八百万は恥ずかしそうにしながらも嬉しそうに拳を突き合わせる。
Aは親友を送り出し、その背中を見守った。

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試合展開は凄まじく、駆け引きの応戦だった。

初手の黒影(ダークシャドウ)を黒色に乗っ取られたり、
小森の個性による広範囲攻撃を受けたり＿＿＿

しかし八百万に焦りの色は全く見えない。

(一体どこまで見通しているんだ…)

Aは八百万より戦略に長けた者を知らない。
B組の委員長である拳藤も中々だが、窮地からの打開策を考える力が八百万にはある。

そこが、Aが純粋に尊敬できる部分だった。

「八百万を警戒しての分断なら、見誤ったかもな」

鉄哲と話す轟の声が聞こえる。
画面を見ると、吹出で八百万だけが分断され、そこに拳藤が迫っていた。

ただ、それでも八百万の表情は変わらない。

「ちょっと、大砲って！！！」

八百万が創造したのは、″大砲″。
彼女はよく、大砲を創造する。
だが今回打ったのは、弾丸ではなかった。

拳藤に向けた砲口を、吹出の作った壁の上に向けた。
そして、発射。袋のような何か。

その瞬間、拳藤の″大拳″を受け＿＿＿

(チームメイトに、必要な物を創造した)

常闇、葉隠が合流し、八百万からの袋を受け取る。
作戦の意図を理解した2人に、迷いはなかった。

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「第2セット！！4-0でB組勝利！！」

結果的に、B組の勝利で終わった。
常闇が小森、黒色を圧倒したが、小森の肺攻めスエヒロダケの攻撃を受けてしまった。

気絶した八百万や咳が止まらない常闇が保健室に連れていかれる。

『百、凄かったよ』

ロボットに運ばれていく彼女を遠目に、見送った。

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