【ヒロアカ】ドラゴンな女子高生 3 (ページ19)

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第108話褒め言葉ページ19

ライブは無事成功。
私達は楽器や氷の片付けを行っていた。

「A組！！」

「オツー！楽しませてもらったよー」

見てくれた人達が次々と声をかける。その中で…

「＿＿＿ごめん！」

「こき下ろす気で見てた！！」

男女のペアが恥ずかしそうに叫んだ。ライブ前に個性で聴覚を強化した時、喋ってた2人だ。言い切ると、いそいそと去っていく。

『爆豪君？その顔どうした？』

「ハッ」

水道で氷を砕く私の横で、爆豪君の顔があまりにも悪質な笑顔だった。

「君らの想いは伝播していくさ」

でも、私達の想いは通じたらしい。
同じく氷を溶かしていた轟君がこちらを見た。

「よかったな」

『あぁ』

「…龍堂」

『？』

「やっぱり、綺麗だ」

『！？……ありが、とう』

突然の、褒め言葉。今日は衣装のまま過ごす予定のため、自分が藍色のドレスを身にまとっている事に気づく。じっと見つめられる事に耐えられず、目の前の仕事に集中する。

見なかった奴炙り出してつれて来い！と突っかかる爆豪君を尾白君が収めている声だけが聞こえていた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

片付けも終わって、A組皆でミスコンを見た。
B組の拳藤さんや3年の波動先輩がエントリーしていて、誰と彼も綺麗だった。

やっぱり、綺麗だ

『……っ』

本当に、何なんだ。轟君に言われた言葉を不意に思い出してしまい、顔に集まり始める熱を抑えるように、息をそっと吐く。

「Aー！お化け屋敷行こ！！」

『うん、行こう』

「ヤダ、ウチ、ヤダ」

三奈と透が駆け寄ってきて、嫌々そうに響香が後に続く。

「では、私と屋台を回りましょうか」

「ヤオモモ〜ありがと」

その様子を見ていた百が響香を誘う。C組の出し物、心霊迷宮には上鳴君、峰田君、三奈、透と行くことになり、後で百達と合流することになった。

「オレヲココカラツレダシテクレ……」

「「ヒギャアアアアアア！！！」」

「えっ」

『…え？』

あれから、私を先頭にして迷宮内を歩いていた。が、すでに震え上がっていた4人は上から逆さまに現れた人物に驚き、叫びながら駆け去ってしまった。

「確か、龍堂…だっけ」

『その声、心操君か』

「驚かないのな」

『うん…でも本物かと思った』

そんな会話をしたが、いつまでも話してはいられないとお別れを告げ、三奈達の後を追った。