第22話 障害物競走 ページ24
「おまえには勝つぞ」
ｶﾞﾁｬ
「「……」」
ん？何だこの状況…
「龍堂くん遅いぞ！遅刻だ！」
「いやそこじゃねぇだろ」
『悪い遅れた…話があるなら続けてくれ』
正直立っているのもつらい。
休もうと椅子に向かうが……
「龍堂、おまえにもだ」
『…は？』
「急にケンカ腰でどうした！？直前にやめろって…」
「仲良しごっこじゃねえんだ。何だって良いだろ」
轟君がなぜ私に宣戦布告したのかは知らないが、今は黙って聞くことにした。
「遅れを取るわけにはいかないんだ。僕も本気で獲りに行く！」
『……』
「……おお」
「……っ」
緑谷君の本気の顔、私の無言の肯定、轟君の返事が交錯する。
爆豪君がこちらを睨んでいるのを目の隅に捉えた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「せんせー、俺が一位になる」
「絶対やると思った！！」
「調子のんなよA組オラァ！」
「ヘドロヤロー！」
「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」
そんなやり取りを一番後ろから眺める。
今の私には余裕がない。
『……はぁ』
(出来るだけ個性を使わないようにしなければ…)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「スターーート！！」
ゲートが狭い……という事はここが…
「最初のふるい」
正面から床が凍っていく。
轟君の個性だ。
しかし凍るのは一瞬。
それを避けてしまえば、後はどうとでもなる。
足裏にスケートによく使われるような刃を生成し、人の間を縫って滑る。
これなら体力の消耗は少ない。
「まずは手始め…第一関門ロボ・インフェルノ！！」
生徒達の間から、一般入試の0P敵が氷漬けになり倒れていくのが見える。
「1-A轟！！攻略と妨害を一度に！！こいつぁシヴィー！！！」
間違いなく先頭は轟君だ。
私が着いた時には、既に混戦状態。
すると、目の前にロボの装甲が落ちていた。
それを拾い、向かってきた2P敵の鎧が薄い部分に投げ飛ばす。
『っ、』
装甲を投げるのも精一杯。
2P敵は爆発を起こし、動かなくなる。
1〜3P敵がいる場所は抜けたが、問題は0P敵。
しかし……
ﾄﾞｺﾞ
0P敵の顔面に何かが当たって倒れ、道が開ける。
百が大砲を打ったらしい。
ありがとう、百。
『はぁっ、は……』
息がきれる。
チャンスだと言わんばかりに数人の生徒が走り抜けていた。
目の前には緑谷君がいたが、それに気付いたのは第二関門に到着した時だった。
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蒼鈴蘭(プロフ) - ゆともすさん» コメントありがとうございます！！かわいいよりかっこいいを目指してます(笑)なかなか忙しくて更新するのが大変ですが、がんばります！！ (2018年8月29日 19時) (
レス) id: 61752baa50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - 主人公めっちゃカッコイイです！(´∀`) 続き待ってますー！頑張ってください(*^^*) (2018年8月28日 4時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 桜瀧さん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: bbd138654f (このIDを非表示/違反報告)
桜瀧(プロフ) - ドラゴンの個性、めっちゃ好きです！！これからも更新楽しみにしています！ (2018年6月28日 18時) (レス) id: 83b4a1d791 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - アロマさん» コメントありがとうございます！これからも個性をどんどん使っていくので、楽しみにしていてください！ (2018年3月12日 20時) (レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2018年3月4日 22時
