第2話 実技試験、開始 ページ4
一般入試実技試験、当日。
(『特別入試』は一般入試の奴らと一緒にやるのか)
そう思いながら、指定された席に座る。
「…！はぁ！？」
「その制服は…折寺中の！」
「ん？」
声を聞いて、ようやく気づく。
自分以外の折寺中の生徒が来ていることを。
この2人は中学で結構有名だ。
「チッ！何でデク以外にも受けに来てる奴がいるんだよ！」
思いっきり舌打ちされた。
特別入試の事は黙っておくか。
「確か…緑谷出久君に、……誰だっけ」
「ぼっ僕の名前をっ」
「はあ！？舐めてんのかテメェ！！」
「ごめんごめん。それにてめぇ、じゃなくて『龍堂A』ね」
どうやら彼を怒らせてしまったらしい。
本当に忘れてしまったから仕方がないのだ。
お詫びに彼の名前を聞こうとしたが、プレゼント・マイクの声に遮られてしまったので、この後話す事はなかった。
実技試験の内容を整理しよう。
目的は３種類の"仮想敵"を行動不能にし、ポイントを稼ぐことだ。
さらに、演習中には"お邪魔虫"というギミックが登場するらしく、それを倒してもポイントにはならないらしい。
プレゼント・マイクの話をまとめるとこんな感じだろう。
中学同士で協力させない為にも、2人とは別の会場だ。
(思った以上に広い…『索敵』しておくか)
個性で視覚や聴覚を鋭くし、仮想敵の居場所を把握する。
「ハイスタートー！！」
集中していると、プレゼント・マイクの合図が聞こえたので即走り出す。
他の受験生達は声の方に振り向いたが、そんな事は気にしない。
(合否判定がないとはいえど、やるなら徹底的だ)
(55、57……60っと……)
相手がロボット、会場が市街地なので、負担や被害の少ない『水』を鞭のように使って攻撃していく。
途中、襲われかけていた受験生も数人助けた。
無視したくない、というのが理由だ。前世の奴らと同じになってしまう。
この試験ももう後半に差し掛かっているはずだ。
だとすればそろそろ…
ゴォ……
「ん？」
市街地の端の方にいるので見えづらいが、どうやら例の"お邪魔虫"が現れたようだ。
中心にいた生徒達が散り散りに逃げて行く音が聞こえる。
(あらかたポイントは稼いだし、仮想敵は他に任せてアレの相手に行こうかな)
ここから少し遠いため、上着を脱いでタンクトップ姿になる。そして大きな蒼い翼をバサッとひろげ、0P敵に向かって飛び立った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 374人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼鈴蘭(プロフ) - ゆともすさん» コメントありがとうございます！！かわいいよりかっこいいを目指してます(笑)なかなか忙しくて更新するのが大変ですが、がんばります！！ (2018年8月29日 19時) (
レス) id: 61752baa50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - 主人公めっちゃカッコイイです！(´∀`) 続き待ってますー！頑張ってください(*^^*) (2018年8月28日 4時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 桜瀧さん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: bbd138654f (このIDを非表示/違反報告)
桜瀧(プロフ) - ドラゴンの個性、めっちゃ好きです！！これからも更新楽しみにしています！ (2018年6月28日 18時) (レス) id: 83b4a1d791 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - アロマさん» コメントありがとうございます！これからも個性をどんどん使っていくので、楽しみにしていてください！ (2018年3月12日 20時) (レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2018年3月4日 22時
