【Dr.stone】千空にだけ甘々なネコ (ページ3)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:11,299 hit

2話ページ3

sideA

私は寝ている……？

どうして？

千空は？

千空に会いたい。

ﾊﾞｷﾊﾞｷと耳障りな音が聞こえて

視界には緑……

眩しい……

A『せん……くう……』

どこかな……

学校だった場所は緑が生い茂っている。

ツタを編んで服にする。

麻を麻糸に出来たらなぁ。

動物でも可。

千空｢寝坊だぞ。｣

？

千空｢A。｣

A『…』

千空｢あんなに好き好き言ってたくせに忘れたのか？｣

A『千空ぅぅぅ!!会いたかったよぉぉ！』

千空｢てめーは相変わらず元気だな。｣

久しぶりの千空だっ！

千空｢人手が増えたな。｣

私と千空しか居ないのに？

千空｢なんで目覚めたのか分かんねぇな…｣

A『…この鉱石ってなに？』

千空｢まだ調べることは沢山あるが、食料調達するぞ。｣

はい！

A『干したり漬けたりするのもアリだね。保存食で、これから人増やす時にその日暮らしは余裕なくなっちゃうから。』

不思議な顔するね？

千空｢俺の知ってるA…だよな？｣

？

A『野菜ってあるのかな…千空って何食べてた？』

千空｢キノコとか。野生の動物は罠にハマれば…｣

体力ないもんね…

A『おけ！』

土器ってどれぐらい耐久性あるのかな。

A『…千空が居て良かった。』

千空｢あ？｣

A『私だけだったら心折れて即ゲームオーバーだもん。』

千空は黙って傍に居てくれる。

千空(…Aの声が聞こえない生活は懲り懲りだ。)

千空と生活して1ヶ月くらい。

小さな家を千空が拠点として建てた家の傍に置く。

千空｢食品の加工と服やら何やら作ってもらう場所だ。｣

A『凄い！千空！作ったの！？』

なんか来る音がする。

大樹｢ﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｱ…｣

千空｢やっと起きやがったか。このデカブツ。｣

A『千空、野草食べられるだけ持ってきたよー…ってバカじゃん。』

生きてたの。

大樹｢生きてたのかー!!!!千空ー!!Aー!!｣

ぎゃー！

千空｢素っ裸同然で俺やAに抱きつくんじゃねー！｣

A『千空ぅ、怖かったよぉ…』

千空｢へいへい。｣

大樹｢お前達…ここで暮らしてるのか…｣

A『そう。あ、野菜見つけたの！漬物にしよー！』

自然栽培だからちょっと形悪かったりするけど。

千空｢俺たち2人じゃ生活基盤は出来てもその先に行かねぇ。その為にもてめーが必要だ。大樹。｣

良いなぁ、必要とされてる。

私も頑張ろ。